【4月1日 AFP】調査報道機関がハンガリーのシーヤールトー・ペーテル外務貿易相がロシアに情報を漏らしていたことを示唆する通話録音を公開したことを受け、シーヤールトー氏は3月31日、ハンガリー総選挙への「外国の干渉」を非難した。

シーヤールトー氏はこれを「非常に大きなスキャンダル」と呼び、「ウクライナの利益のため」に総選挙の1週間半前に「外国の諜報機関が傍受した通話を公開したこと」を激しく非難した。

東欧のメディア連合(The Insider、VSquare、Delfi)は3月31日に公表した調査報道で、シーヤールトー氏がロシア側に「重要な問題に関する戦略情報」への「直接的な」アクセスを提供していたと主張した。

この調査報道は、流出した通話録音と通話記録を引用しており、そのうちの一つでシーヤールトー氏はロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に対し「何なりとお申し付けください」と述べたとされる。

この報道について、ウクライナのアンドリー・シビハ外相は「これは会話ではない。ロシアという主人への卑屈な報告だ。忌まわしく、恥ずべきことであり、徹底的に調査されるべきだ」と述べた。

ハンガリーの親ロシア派ナショナリスト、オルバン・ビクトル首相は、欧州連合(EU)の対ロシア制裁を繰り返し妨害し、戦禍に苦しむウクライナへの支援を阻止してきた。ウクライナとの間では激しい非難の応酬も繰り広げている。

オルバン氏の側近であるシーヤールトー氏に対する疑惑は、4月12日に予定されている総選挙を前に浮上した。

​​オルバン氏は、EUのパートナーへの義理を欠き、ロシアの干渉を容認していると野党から非難されているにもかかわらず、5期目の再選を目指している。

ハンガリーの野党指導者マジャル・ペーテル氏は3月31日に開催されたフォーラムで、シーヤールトー氏を「反逆罪」で終身刑に処すべきだと主張。

「セルゲイ・ラブロフ氏の『使い走り』であるシーヤールトー・ペーテル氏は、ハンガリーと欧州の利益を守るどころか、秘匿回線を通じてロシア指導部に直接報告し、機密情報を漏えいしていることは明らかだ」「ハンガリー刑法では、これは反逆罪と定義されている。ちなみに、この犯罪は終身刑に処される」と述べた。(c)AFP