仏パリ近郊の市長に両親共に外国出身の極左就任、極右が憎悪キャンペーン展開
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【4月1日 AFP】フランスのセバスチャン・ルコルニュ首相は3月31日、首都パリ郊外サンドニの新市長に両親が共に外国出身の極左が就任したことに対し極右が憎悪キャンペーンを展開していることをめぐり、「悪事と人種差別の常態化」を非難した。
マリ出身の両親のもとフランスで生まれたバリー・バガヨコ氏(52)は今月、労働者階級の町、サン=ドニの市長に選出されて以来、極右勢力による憎悪キャンペーンの標的となっている。
ルコルニュ氏は議会で演説し、バガヨコ氏への支持を表明するとともに、あらゆる形態の暴力を拒否しなければならないと主張。
「この悪事と人種差別の常態化には、同等の力で、容赦なく立ち向かわなければならない」と述べた。
3月27日、フランス版FOXニュースと呼ばれるケーブルテレビ局Cニュースの討論番組で、司会者が「バガヨコ氏は現状を打破しようとしているのか」と問いかけると、ゲストコメンテーターは、猿や部族長(チーフ)を連想させるような表現を用いて回答した。
これに対し極左および左派の活動家や反人種差別団体が、フランスのメディア規制機関ARCOMに苦情を申し立て、コメンテーターが新市長を形容する際に人種差別的な比喩を用いたと主張した。
Cニュースは、「人種差別的な発言は一切なかった」として極左と左派の主張を否定している。
ローラン・ヌニェス内相は3月31日、Cニュースでの「卑劣な」発言に関与した者たちについて、刑事訴追する可能性を政府として検討していると述べた。
ヌニェス氏は、政府は「人種差別の扇動や公然侮辱に当たるかどうかを判断するため」、当該発言を調査していると述べた。
バガヨコ氏は支持者に対し、4月4日に反人種差別集会を開催するよう呼び掛けている。(c)AFP