出生率1.14で最低更新、自然減19万人 総人口は外国人増加で変わらず イタリア
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【4月1日 AFP】イタリア国家統計局(ISTAT)は3月31日、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が2025年に過去最低を更新し、1.14だったと明らかにした。この数字は世界最低水準で、イタリアの急速な少子高齢化を示している。
国家統計局によると、イタリアの平均寿命は欧州でもトップクラスで、男性は81.7歳、女性は85.7歳となっている。
社会学者のキアラ・サラチェーノ氏はAFPに対し、若者は不安定な状況に置かれており、女性が経済的理由から出産を先延ばしにしていると説明。
「イタリアでは家事分担が依然として非常に不平等なため、女性が置かれている状況はさらに困難だ」「イタリアにはもはや『母親は働くべきではない』などと言う人はいないが、女性が子どもの世話をすることを期待されている」と述べた。
世界銀行が2023年のデータに基づいて発表したランキングによると、イタリアは中国、日本、ポーランドと共に世界の合計特殊出生率ランキングでワースト10に入っている。
欧州連合(EU)全体で見ても、出生率は2010年の1.57から2024年には1.34に低下している。
イタリアで出生率が最も低い地域はサルデーニャ島で、0.85だった。
少子高齢化で人口の自然減が拡大しているが、2025年の総人口は、移民の流入における社会増のおかげで2024年とほぼ変わらなかった。
在留外国人(移民)が18万8000人増加した一方、イタリア人は18万9000人減少した。(c)AFP