【3月31日 AFP】中国当局は30日、安価な住宅に火葬後の遺骨を保管する行為を禁止した。中国では、葬儀費用の高騰と不動産市場の低迷を背景に、住宅を「墓」として利用する人が増えていた。

「骨灰房」と呼ばれるこれらの部屋は、入居率の低い集合住宅に見られることが多い。

現地メディアによると、骨灰房は公営の墓地よりも安価な場合が多く、また遺族にとっては、保管場所をより自由に管理できるというメリットがある。

骨灰房について、独エルフルト大学のカーステン・ヘルマンピラート氏は「投資にもなり、墓参りの手間も軽減されるため、一石二鳥」だとAFPに話した。

しかし、新たに施行された規制により「遺骨の保管を目的とした住宅の使用」が禁止されることとなった。

中国メディアの報道によると、骨灰房は、窓が塞がれていたり、常にカーテンが閉まっていたりすることが特徴とされる。

共産党機関紙「法治日報」は、集合住宅の一室が骨灰房として利用されているのを見たと話す住民の言葉を伝えた。この住民によると、部屋には黒い箱(骨箱)と周囲に2本の燭台、および白黒の遺影が置かれていたという。

中国国務院によると、遺骨の埋葬は公営墓地などの指定された区域にのみ許可されているが、少子高齢化が進む中で墓地の需要は高まり続けている。

また、英保険会社サンライフ(SunLife)の20年度の調査によると、中国における葬儀費用は平均年収の約半分に達している。

こうした問題への対策として、市場監視当局は31日、葬儀価格の不透明さや詐欺行為に対処する新しい規則を発表している。(c)AFP