【3月31日 AFP】タイのガソリンスタンドで、ディーゼル燃料の販売を拒否された寺院の係員が、燃料が必要な理由を説明するために車の後部を開け、火葬を待つ遺体をガソリンスタンドの店員に見せる騒動があった。

タイの多くのガソリンスタンドでは、中東戦争による供給の混乱と価格の高騰を背景に、購入制限や容器の使用禁止といった措置がとられている。プリーチャー・ンガーンカセームさんは、チョンブリ県の病院から身元不明のホームレスの男性の遺体を回収し、火葬するよう指示されていた。

火葬に必要な18リットルの容器3個分の燃料を調達するためにガソリンスタンドに立ち寄ったところ、店員に販売を拒否された。

車から降りたプリーチャーさんは、フェイスブックで店員とのやり取りをライブ配信しながら、車の後部を開け、驚いた店員にひつぎのふたを開けて中の遺体を見せた。

「あなたが燃料を売るのを拒否するので、なぜ必要なのかを見せなければならない」とプリーチャーさんは動画で語った。

店員は困惑した笑いを浮かべたが、同僚が介入し、マネジャーが販売を認めた。

その後、男性の遺体は適切に火葬されたと、プリーチャーさんはAFPに語り、「こんなことをしたことは一度もなく、するとも思っていなかった」と話した。

イラン軍は2月28日に始まった中東戦争中、ホルムズ海峡を通る船舶の流れを実質的に遅らせている。

タイのアヌティン・チャーンウィーラクン首相は先週末、公共の混乱について謝罪し、「紛争が短期間で終わることを望んでいる」と述べた。(c)AFP