【3月30日 AFP】米首都ワシントンで29日、イラン系の住民ら1000人以上が集まり、米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦への支持を表明した。集会では、亡命中のレザ・パーレビ元皇太子を復権させるよう求める声が上がり、同氏への関心の高さが浮き彫りとなった。

パーレビ氏は、1979年のイラン革命(イスラム革命)で退位に追い込まれた故パーレビ国王の息子。先月の米イスラエル連合軍による空爆で最高指導者が殺害されたことを受け、暫定的な指導者候補としての地位を固めつつある。

ホワイトハウスに近いナショナル・モールの広場で行われた集会は、イラン革命以前のイラン国旗と米国の星条旗で埋め尽くされた。参加者からは「USA!」コールや、ペルシャ語の歌とともに「ジャビド・シャー(国王万歳)」の声が上がった。

パーレビ元皇太子は、1月にピークを迎えたイラン国内の反政府デモで国際的な注目を集めた。

■参加者の声

イランで育ち、現在はニューヨークで看護師として働くシャリタ・コルドさん(25)は「今回の戦争には賛成だ。それしか選択肢はなかったと思う」と語った。65歳のパーレビ氏が実権を握るべきかについては、「今の状況では、他に選択肢はない」と述べた。

「イランを再び偉大に(Make Iran Great Again)」と書かれた赤い帽子をかぶって参加したナズ・リズさん(53)は、今回の紛争を米国とイスラエルによるイランの「救出作戦」と呼んだ。リズさんは現政権の指導部を「ゴキブリのようにどこにでもいる」と激しく批判した。

約30年前にイランを離れたというリズさんは、民主的な移行を確実にするためにはパーレビ氏の復権が「現時点で最善の選択」だと語った。

バージニア州から参加したニッサム・クロウさん(57)もこれに同意し、「われわれは民主主義と自由を求めている。現政権は国民のための政府ではない」と批判した。

パーレビ氏本人はテキサス州で開催中の保守政治活動会議(CPAC)に出席していたため不在だったが、妻のヤスミンさんと娘のファラーさんが登壇し、聴衆に語りかけた。

もっとも、軍事作戦を支持するすべての人がパーレビ氏を全面的に支持しているわけではない。

カナダ・モントリオールから参加したエフサン・テラニさん(45)は「パーレビ氏を支持しているわけではないが、少なくとも移行期間においては、他に選択肢はないと思う」と述べ、移行期の後には「国民が統治グループを選べる自由選挙」が行われることを期待すると付け加えた。(c)AFP/Victoria LAVELLE