【3月30日 AFP】イタリアの警察当局は29日、同国北部の美術館から、オーギュスト・ルノワールやポール・セザンヌ、アンリ・マティスの絵画が盗まれたと発表した。

警察の広報担当者がAFPに語ったところによると、22日深夜から23日未明にかけて、北部パルマ近郊にあるマニャーニ・ロッカ財団美術館の展示室に覆面姿の4人組が侵入し、作品を盗み出した。イタリア放送協会(RAI)の報道を警察が認めた。

イタリアメディアの報道では、盗まれたのはルノワールの「魚」、マティスの「テラスのオダリスク」、セザンヌの静物画「Tasse et plat de cerises」で、被害額は数百万ユーロ(数億円)に上るという。

犯行グループは入り口のドアをこじ開けて2階の展示室に侵入し、美術館の庭を横切って逃走した。

美術館側が放送局スカイTG24に語った内容によれば、犯行にかかった時間は3分足らずで、極めて計画的かつ組織的なものだった。監視システムが作動し、警察や警備員が迅速に駆けつけたため、それ以上の被害は防げたという。

警察は、美術館内や周辺店舗の防犯カメラの映像を解析し、捜査を進めている。

パルマから20キロほど離れた場所にあるマニャーニ・ロッカ財団美術館は、美術史家ルイジ・マニャーニ氏のコレクションを収蔵するため1977年に設立された。収蔵作品にはアルブレヒト・デューラー、ピーテル・パウル・ルーベンス、アントニー・ファン・ダイク、フランシスコ・デ・ゴヤ、クロード・モネらの作品などがある。

欧州では主要な美術館を狙った盗難事件が相次いでいる。昨年10月には、仏パリのルーブル美術館で1億200万ドル(約160億円)相当の宝飾品を奪って逃走する事件が起きたばかりだ。(c)AFP/Taimaz Szirniks