イラン当局のネット遮断、1か月続く 市民から情報孤立の懸念
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【3月30日 AFP】米国とイスラエルの軍事作戦に伴うイラン当局のインターネット遮断は29日で30日目に入り、数百万人が情報と通信から切り離された状態が続いている。
各国のネット接続状況を監視する民間団体「ネットブロックス」はX(旧ツイッター)に、「イランのインターネット遮断は、全国的な検閲措置が696時間を経過して、30日目に突入した」と投稿した。
国内のイントラネットは引き続き稼働しており、ローカルのメッセージング・アプリや銀行プラットフォームなどは利用できているが、国外のインターネットへのアクセスは厳しく制限されている。
テヘラン在住でマーケティングマネージャーのアルシアさん(37)は「インターネットが使えないのは本当につらい。外国のテレビチャンネルは信号干渉で見ることはできなく、国営テレビ以外のニュースにアクセスできない」と語った。
「友人や家族から電話で情報を得ているが、とても難しい。常にストレスを感じている」と不満を示し、「今一番心配なのは、インターネットが再接続できなくなり、北朝鮮のようになってしまうこと。希望を持つのは本当に難しい。今できることは、家族と一緒に過ごすことだけ」と話した。
AFPは、VPN(仮想専用線)を通じて短時間のネット接続でイラン在住の市民と連絡を取ってきた。
民間企業に勤めるマリヤムさん(33)は、遮断された最初の数週間が特に困難だったと語る。
「戦争の始まりは本当に大変だった。他の都市にいる家族とは電話以外の連絡手段がなかった」と述べ、「今はイランのメッセージングアプリを使ってビデオ通話ができる。完璧ではないが、この厳しい時期を何とか乗り越えている」と現状を説明した。
衣料品販売員のミラドさん(27)は、国外の親戚との連絡が困難な状況が続いているという。「家族はトルコに住んでいて、オンラインで連絡を取る手段がない。直接電話をかけるしかなく、それは非常に高価なので、ほとんど連絡が取れない」と語る。
イラン当局は、今年1月の全国的な抗議活動の際もインターネットを遮断した。その後、アクセスは部分的に再開されたが、2月28日の紛争以降、再び大部分が遮断されている。(c)AFP