【3月27日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は26日、欧州各国に対し、ロシアが制裁を逃れるために使う「影の船団」の船舶が自国の領海を航行するのを阻止し、ロシア産原油を押収する法律の制定を呼び掛けた。

ゼレンスキー氏はフィンランドの首都ヘルシンキで開催された英国主導の北欧10か国から成る枠組み「統合遠征軍(JEF)」首脳会議へのビデオメッセージで、「ロシアのタンカーを阻止し、原油を没収できる強力な法律を欧州で制定するためには、共同行動が必要だ」「これは、ロシアから欧州に圧力をかける能力を奪う現実的な手段となるはずだ」と主張。

「欧州の他の国々にも、こうした決定を推進し、自国で実施するよう促してほしい」と付け加えた。

ゼレンスキー氏はまた、最近、「影の船団」に属すると疑われる船舶を拿捕(だほ)したデンマーク、スウェーデン、フランスに感謝の意を表し、「彼らの行動は、法執行が可能であるだけでなく、効果的であることを明確に示すものだった」と述べた。

ロシアの「影の船団」は、2022年にロシアがウクライナに全面侵攻を開始して以降、西側諸国の制裁を回避するために使用している船舶群のこと。

これらの船舶は老朽化が進み状態が悪く、適切な保険に加入しておらず、所有権も不透明な場合が多い。

「影の船団」に所属していると疑われる船舶598隻前後が、欧州連合(EU)の制裁対象となっている。(c)AFP