【3月26日 AFP】英国政府は25日、子どものオンライン上の安全を守る施策の一環として、10代の若者300人を対象にSNSの利用禁止や時間制限を導入する実証実験を行うと発表した。

実験には13~17歳の若者が参加し、6週間にわたりSNS利用に関する制限を設け、学業や睡眠、家族生活への影響を測定する。科学・イノベーション・技術省によると、参加者は(1)完全禁止(2)夜間アクセス禁止(3)1日の利用時間制限(4)無制限――の4グループに分けられる。

リズ・ケンダル科学・革新・技術相は「若者がふさわしい子ども時代を過ごせるよう支援し、将来への備えを整える決意だ。実験は、次のステップへ進むために必要な証拠をもたらすだろう」と述べた。

英議会では現在、16歳未満のSNS利用禁止をめぐる攻防が続いている。上院が1月に可決した禁止を求める修正案は、今月下院で否決されたが、25日に上院が同案を再び可決したことで、政府への圧力は再燃している。

キア・スターマー首相は禁止の可能性を否定していないが、政府は5月26日に締め切られる国民からの意見公募(パブリックコメント)の結果を待つ姿勢を維持している。

同様の動きは世界で広がっており、オーストラリアが昨年12月に16歳未満のSNS利用を世界で初めて禁止したほか、フランスでも1月に15歳未満の利用禁止法案が可決された。また米国でも同日、メタとユーチューブに対し、SNSの依存的設計が若者に害を与えたとする陪審評決が出されたばかりだ。(c)AFP