【4月5日 東方新報】「湖北早市茶の里」と称される湖北省(Hubei)宜昌市(Yichang)太平渓鎮(の茶農園で12日、「早春茶」の摘み取りが始まり、市場に初出荷された。現場では茶葉商人や観光客が地元の茶農家と共に、一足早く「新茶摘み」と「新茶を味わう」体験を楽しんだ。

三峡ダムの北岸に位置する太平渓鎮は「ダム玄関口第一鎮」と称され、三峡ダム建設に伴い元の場所から移住をしてきた人たちの町である。三峡ダムの貯水以降、同鎮はダム地区特有の気候条件を活かして茶産業を大いに発展させ、銘茶の産地の一つとなった。中でも「早春茶」の優位性が最も顕著だ。現在、同鎮の茶葉栽培面積は4万ムー余り(約2667ヘクタール)に達し、総生産額は2億1000万元(約48億5730万円)に上る。このうち、早春茶の面積は1万5000ムー(約1000ヘクタール)、生産額は1億元(約23億1300万円)に達する。

摘み取り開始当日、茶農家が茶葉の新芽を摘み、茶師が現場で製茶技術を披露し、ネットインフルエンサーがライブ配信機器を設置して高品質な茶製品を即座に紹介した。

湖北省の無形文化遺産「欒師傳(Luanshifu)手作り茶製作技術」の第8代継承者である欒礼周(Luan Lizhou)氏は、「早春茶の摘み取り開始時期は、他の優良品種より15日早く、手作りで作られた早春の芽茶は、爽やかな旨味と甘みがあり、清らかな甘さと滑らかな口当たりで、消費者から大きな支持を得ている」と説明した。春茶の市場で先手を打つことで、市場価格面で顕著な優位性も生み出しており、当日その場で作られた早春茶は、釜から上げられると同時に完売した。

近年、太平渓鎮は「茶産業+文化・観光」の融合による発展の道を深く探求し、茶文化観光ブランドの構築に力を入れている。茶文化体験センター、茶葉加工場、茶葉博物館などを整備し、民宿や観光関連施設を充実させるとともに、早春茶摘み開園式や農業体験観光などのイベントを開催して「お茶を味わい、果物を楽しみ、川を眺める」をテーマにした特色ある農村観光ルートを創出している。2025年、同鎮は44万人の観光客を茶の里に迎え入れた。(c)東方新報/AFPBB News