【4月2日 東方新報】「充電に時間がかかること」や「低温時に充電性能が低下しやすいこと」は、新エネルギー車の普及を妨げる課題の一つとされてきた。比亜迪汽車(BYD)の王伝福(Wang Chuanfu)会長兼社長は5日、深セン市(Shenzhen)で第2世代ブレードバッテリーと急速充電技術を発表し、「第2世代ブレードバッテリーは10%から70%まで5分、10%から97%まで9分で充電できる」と述べた。

同日夜、BYDは第2世代ブレードバッテリーと急速充電技術を初めて搭載した10車種を公表した。発表会で示されたデータによると、第2世代ブレードバッテリーは常温下で10%から70%まで5分、97%まで9分で充電できる。また、氷点下30度の環境では、20%から97%までの充電時間が常温時より3分長くなるとしている。

これまで業界では、超急速充電と高いエネルギー密度の両立は難しいと考えられてきた。BYDによると、第2世代ブレードバッテリーのエネルギー密度は初代より5%以上向上した。王伝福氏は、「リチウムイオン高速通路」と「全温度域スマート熱管理システム」により、発熱を抑えながら放熱効率を高めたと説明した。

あわせてBYDは、充電出力と電力系統の容量への対応を踏まえ、出力1500キロワットの1口タイプ急速充電器も発表した。電力網への負荷を和らげるため、蓄電システムも組み合わせるとしている。充電器は吊り下げ式の設計を採用し、ケーブルが地面に触れて絡まるのを防ぐ構造となっている。利用者はスマートフォンのアプリを通じて、ケーブルを接続するだけで充電を開始できるという。

BYDは同時に、「急速充電中国」戦略も打ち出した。2026年末までに2万カ所の急速充電ステーションを整備する計画で、このうち1万8000か所は既存の充電事業者との協力で建設し、都市部を中心に配置する。残る2000か所は高速道路のサービスエリアに設け、平均間隔は100キロ余りとする計画だ。BYDによると、3月5日時点ですでに4239か所の急速充電ステーションを整備しており、同日から利用可能としている。(c)東方新報/AFPBB News