【3月26日  People’s Daily】近年、中国の電力事業の発展に国際社会の注目が集まっている。海外メディアは、「中国は人類史上初の重要な『電力国家』となった」と報じた。電力はエネルギーのクリーン化・低炭素化転換のカギとなる分野であり、専門家からは「未来の通貨は本質的に『ワット』になるだろう」との声も上がる。中国は科学的な計画によって電力事業の健全な発展を堅持し、自国の発展の可能性を豊かにするだけでなく、世界のエネルギー転換にも新たな原動力を注ぎ込んでいる。

「電力国家」、この世界のエネルギー・気候政策分野の「新しい流行語」は、国家のエネルギー体系の中での電気エネルギーの割合を表す指標である。最新のデータによると、2025年末時点で、中国の風力・太陽光の累計系統連系設備容量(送電網に接続された発電設備の累計の設備容量)が初めて18億キロワットを突破した。これは三峡ダム発電所の約82基分の総設備容量に相当する。利用側では、25年の中国の全社会電力使用量が初めて10兆キロワットアワーを突破し、単一国家としての世界の年間電力使用量の新記録を更新した。

世界には経済発展レベルが決して低くはないにもかかわらず、「電力不足」「送電網の分断化」「電気料金の高騰」といった問題が解決できない国々がある。一方、中国は2015年の約5.5兆キロワットアワーから、25年の10兆キロワットアワー突破へ、その電力使用量は10年間でほぼ倍増し、現在の規模は米国の2倍以上、欧州連合(EU)、ロシア、インド、日本の合計を上回る。 

海外メディアから世界初の重要な「電力国家」と評された中国は、まさにその名にふさわしい実績を積み重ねてきた。その背景には、「中国計画」の科学的指針と、エネルギー分野における質の高い発展の確かな前進がある。46本の超高圧(UHV)送電プロジェクトによって「西電東送」「北電南供」のルートを築き、全国統一電力市場の構築を加速し、「東数西算」(東部のデータを西部で処理)プロジェクトとエネルギー配置の協調的発展の誘導など、中国の「計画による国家運営」の高効率性とグリーン発展の成果が十分に示されている。

中国が最初の重要な「電力国家」となったことは、世界のエネルギーグリーン転換に模範を示すものとなった。国際エネルギー機関(IEA)は「『電力時代』が到来した」と指摘する。最終消費における化石エネルギーを代替するには、電力が主要な選択肢であり、新エネルギー資源を開発・利用するには、発電が主要な方法である。
中国では、使用電力3キロワットアワーのうち、1キロワットアワー以上がグリーン電力である。昨年、中国の風力・太陽光発電の合計設備容量は歴史的に石炭火力を上回った。中国の石炭火力発電ユニットの95%以上が超低排出基準を達成し、50%以上がハイレベルな負荷調整運転が可能であり、世界最大の「クリーン石炭火力供給システム」を構築している。

末端消費サイドを見ると、中国の交通、工業、建築などあらゆる分野で電化代替が積極的に実施され、「石炭から電力へ」「石油から電力へ」「ガスから電力へ」の転換が着実に進んでいる。

将来を見据えると、中国の電化率は着実に上昇し、2030年には約35%に達する見込みである。世界最大の発展途上国であり世界第2位の経済大国である中国のエネルギー転換の確固たる前進は、世界のグリーン発展に力強い原動力をもたらすだろう。海外メディアは「中国企業は、内燃機関ではなく電力で駆動する世界への道を切り開いている。これは21世紀の発展の考え方だ」と評している。

中国の技術、中国の生産能力、中国のソリューションの世界のエネルギー転換を促す役割は加速している。中国は世界の風力発電設備の70%、太陽光発電モジュール設備の80%を供給し、風力発電、太陽光発電、新エネルギー自動車などの輸出は、世界の200以上の国と地域に広がっている。サハラ以南アフリカでは、中国のオフグリッド太陽光発電システムが新規電力接続の半数以上を担っている。パキスタンでは、中国製のソーラーパネルが人気の投資商品となっている。ラオスでは「中国・ラオス500キロボルト送電網接続プロジェクト」の建設が加速しており、完成後は年間約30億キロワットアワーのクリーン電力を送電できる見込みである。

世界初の太陽光発電の直流分野の国際標準の策定を主導したことから、25年の「上海協力機構(SCO)・エネルギー大臣会合」における総設備容量1200万キロワットの契約の成立に貢献したことまで、中国は技術の共有、標準の共同策定、ルールの共同構築を積極的に推進し、「共有型供給」によって世界のエネルギー問題の解決を図り、多くのグローバルサウスの国々にとってアクセス可能で手頃なエネルギー転換の選択肢を提供している。

世界初の重要な「電力国家」を築き上げたことは、中国の質の高い発展を示す生きた実践であり、世界のエネルギー転換の新たな展望を映し出すものとなっている。
「電力」で駆動し、「グリーン」を基盤とする未来が、急速に現実のものとなりつつある。(c)People’s Daily /AFPBB News