キューバ全土で停電、1週間で2回目 米国による石油供給網遮断で
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【3月22日 AFP】キューバ当局は21日、過去1週間で2回目となる全国的な停電が起きたと発表した。米国による石油供給網の遮断を背景に、同国の電力網は限界に達している。
首都ハバナでは日没直前に建物から光が消え始めた。エネルギー省はX(旧ツイッター)への投稿で、国家電力システムが「完全に切断」されたと明らかにし、復旧作業を開始したと付け加えた。
キューバの老朽化した発電システムは崩壊状態にある。燃料不足も相まって、一部地域では1日最大20時間に及ぶ停電が常態化している。
特に、共産党政権下のキューバにとって最大の同盟者であったベネズエラのニコラス・マドゥロ前大統領が1月3日に米軍に身柄を拘束されて以降、ドナルド・トランプ米大統領が事実上の石油封鎖を維持しているため、同国の経済はさらなる打撃を受けている。1月9日以降、石油の輸入が途絶えており、航空各社の便数削減など観光セクターにも影響が広がっている。
危機的状況に直面するキューバに対し、トランプ氏は政権交代を望む姿勢を隠していない。
同氏は「私がキューバを手に入れる光栄にあずかることになると信じている」と述べ、「解放するにせよ、手に入れるにせよ、私は何でも好きなことができると思っている。彼らは今、非常に弱体化した国家だ」と強調した。
これに対し、キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は「いかなる外部からの侵略者も、屈することのない抵抗に直面することになるだろう」と警告。
在米キューバ代表部のタニエリス・ディエゲス副代表は今週初め、AFP通信に対し、米国との幅広い対話や投資拡大を受け入れる用意があるとしつつも、政治体制が交渉対象になることは「決してない」と明言した。(c)AFP/Laurent THOMET