【3月21日 AFP】米財務省は20日、中東戦争による供給危機を抑えるための措置として、すでに船舶に積み込まれているイラン産原油に対する制裁を一時的に解除した。

財務省は声明で、20日以前に船舶へ積まれたイラン産原油およびその他の石油製品の輸送と販売を、4月19日まで認めると発表した。これは、海上輸送中に滞留していたロシア産原油に対する制裁解除に続く措置となっている。

スコット・ベセント財務長官は声明で、この措置は極めて限定的で短期的な許可であり、「世界へのエネルギー供給を最大化し、市場の安定を確保する」というドナルド・トランプ米大統領の意向に沿ったものだと述べた。

ベセント氏は、「制裁対象となっているイラン産原油は、中国によって安価で買いだめされている」「この既存の供給を一時的に解放することで、米国が約1億4000万バレルの原油を迅速に世界市場に供給し、イランによって引き起こされた供給の一時的な圧力が緩和されるのに役立つだろう」と述べた。

一方でイラン政府は同日、国際市場に提供できる余剰原油はないと主張した。

石油省の報道官は、「イランには海上や、その他の国際市場に供給できる余剰原油も基本的に残っていない。米財務長官の発言は、買い手に希望を与えることだけを目的としている」とX(旧ツイッター)に投稿している。(c)AFP