地中海漂流するロシアLNG運搬船、燃料700トン積載 流出すれば長期的汚染
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【3月17日 AFP】ロシア外務省は16日、地中海のリビア沖で攻撃を受け損傷し、無人で漂流するロシアの液化天然ガス(LNG)運搬船「アークティック・メタガス」に700トンの燃料と相当量の天然ガスが積載されていると発表した。
全長277メートルのアークティック・メタガスは、欧米の規制を回避して世界中に石油とガスを輸送するロシアの老朽タンカー群「影の船団」の1隻として、米国と欧州連合(EU)の制裁対象となっている。
3月3日に一連の爆発に見舞われ、船体に深刻な損傷を受け、乗組員は避難を余儀なくされた。
ロシアはウクライナの無人艇攻撃を受けたと主張しているが、ウクライナは本件についてコメントしていない。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は声明で、「船体そのものが深刻な損傷を受けている。船内では爆発音が聞こえ、ガス漏れが報告されている。船体傾斜が急速に進み、局地的な火災も確認されている」と発表。
「船が放棄された時点で、燃料タンクには燃料(重油450トン、軽油250トン)とかなりの量の天然ガスが残っていた」と付け加えた。
AFPが15日に撮影した映像には、マルタの南西約50カイリの海域を漂流するアークティック・メタガスが映っており、船尾と船体は火災で黒焦げになっていた。
世界自然保護基金(WWF)は13日、地中海で最も生物多様性に富む海域の一つであるこの海域で燃料や天然ガスが流出すれば、長期にわたる汚染を引き起こす可能性があると報告した。
海事関係者が15日にAFPに語ったところによると、サルベージ(船舶・積み荷の救助)の専門家がマルタに到着し、アークティック・メタガスのマルタ領海への到着に備えている。(c)AFP