第98回アカデミー賞『ワン・バトル・アフター・アナザー』が6冠
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【3月16日 AFP】第98回アカデミー賞授賞式が15日、米ロサンゼルスで開催され、『ワン・バトル・アフター・アナザー』が作品賞を含む6部門で受賞を果たした。最多16ノミネートで有力視されていたライアン・クーグラー監督の『罪人たち』は4部門での受賞となった。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』のポール・トーマス・アンダーソン監督は、移民摘発や白人至上主義といった社会問題を扱った本作で、自身初となる監督賞を含む3つのオスカーを手にした。授賞式では「私たちがこの世界に残してしまった混乱について、子どもたちに謝るためにこの映画を書いた」と語り、次世代への期待を込めたスピーチで会場を感動させた。
本作は、レオナルド・ディカプリオ演じる記憶の混濁した元革命家と、助演男優賞を受賞したショーン・ペン演じる恐ろしいロックジョー大佐との駆け引きを描いている。編集賞や今回新設されたキャスティング賞も受賞した。
アンダーソン監督は現代の米映画界における最高の巨匠の一人だが、これまでに『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』や『ブギーナイツ』などで11回ノミネートされながら、受賞は今回が初めてだった。
■『罪人たち』は4部門受賞
アメリカの困難な人種の歴史を考察したブルースの雰囲気が漂うバンパイヤ映画『罪人たち』は、史上最多タイの16ノミネートで授賞式に臨んだ。
結果は、クーグラー監督の脚本賞(オリジナル)や、人種隔離時代の米南部で一攫千金を狙うギャングの双子を演じたマイケル・B・ジョーダンの主演男優賞など、4部門での受賞となった。
ジョーダンはクーグラー監督に対し、「あなたは本当に素晴らしい人だ。コラボレーターと呼べることを光栄に思う」と感謝を述べた。同作ではその他、ルートヴィッヒ・ヨーランソン氏の作曲賞や、女性として初めての受賞となったオータム・デュラルド・アーカポー氏が撮影賞を受賞した。
クーグラー監督は脚本賞について「信じられないほどの光栄」と述べた。ただ、史上初のアフリカ系米国人としての監督賞受賞は逃した。