北朝鮮、8000トン級駆逐艦建造を検討…韓国KDDXを意識か
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【03月14日 KOREA WAVE】北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が5000トン級駆逐艦からの巡航ミサイル発射試験を視察し、将来的に8000トン級駆逐艦の建造も進める方針を示した。韓国が計画する次世代駆逐艦事業を意識した動きとの見方が出ている。
党機関紙・労働新聞は11日、キム・ジョンウン総書記が前日の10日、駆逐艦「チェ・ヒョン号」で実施された戦略巡航ミサイル発射試験を遠隔で視察したと報じた。
報道によると、キム・ジョンウン総書記は「今後、艦載自動砲は3000トン級以下の高速機動艦艇に装備し、5000トン級と8000トン級の駆逐艦には自動砲の代わりに超音速兵器システムを追加配置せよ」と指示した。
また、こうした内容を盛り込んだ「北朝鮮式の武器体系構成案」を審議し、5000トン級駆逐艦の3番艦から実際に導入するよう求めた。
北朝鮮は現在8000トン級駆逐艦を保有していないため、この発言は今後その規模の艦艇を建造する計画を既に立てている可能性を示すものと受け止められている。
北朝鮮は2025年4月、初の5000トン級多目的攻撃型駆逐艦「チェ・ヒョン号」の進水式を実施した。その翌月には同型2番艦「カンゴン号」の進水を試みたが座礁事故で失敗し、6月に改めて進水式を開いた。この際、キム・ジョンウン総書記は毎年少なくとも5000トン級駆逐艦を2隻ずつ建造すると表明している。
さらに北朝鮮は2025年12月、8700トン級の「核動力戦略誘導弾潜水艦」の建造の様子も公開した。これは通常兵器搭載型ではなく、核弾頭を搭載した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を運用する戦略原子力潜水艦とみられている。
専門家は、今回のキム・ジョンウン総書記の発言が北朝鮮海軍の構造的転換を示していると指摘する。特に5000トン級および8000トン級の艦隊を戦略打撃用の戦力として構想している可能性が高いという。
この動きは、韓国海軍が2030年代初めまでに8000トン級の次世代駆逐艦を建造する「韓国型次期駆逐艦(KDDX)」計画を進めている中で示された点でも注目されている。
韓国の駆逐艦開発事業は、3800トン級のKDX-I、5500トン級のKDX-II、1万トン級のKDX-III、さらに改良型のKDX-III Batch-IIを経て、次世代のKDDXへと進んできた。
KDDXは対潜・対空・対艦能力を統合した多目的戦闘艦で、国産戦闘システムとステルス設計を採用する予定だ。北朝鮮のSLBM脅威や東アジア海域の安全保障環境に対応するため、2030年代初めの実戦配備を目指している。
専門家は、今回の指示について「北朝鮮海軍が従来の沿岸防衛や上陸支援中心の役割から、独自の核打撃能力を持つ軍種へと変化していることを示すものだ」と分析している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News