【3月10日 AFP】イランのアッバス・アラグチ外相は10日、米国・イスラエルとの武力衝突が11日目に入る中、米国との対話は検討事項にないと述べた。

アラグチ氏は米公共放送(PBS)のインタビューに対し、「もはや米国との対話がわれわれの議題に上ることはない」と語り、過去の交渉においてイラン政府は「非常に苦い経験」をしたと付け加えた。

米国とイスラエルによる攻撃が開始された2月28日は、予定されていた米イラン公式協議のわずか2日前だった。それまでに3回の予備交渉が行われており、仲介役のオマーン側は「大きな進展があった」と述べていた矢先の開戦だった。

イランはこれに対し、イスラエルや米軍が駐留する湾岸諸国を標的に、ミサイルや無人機による大規模な報復攻撃を展開している。

この影響で、世界の原油の約20%が通過する要衝ホルムズ海峡の海上交通は深刻な混乱に陥っている。イラン軍は開戦以来、同海峡を通過する石油タンカーへの攻撃を繰り返している。

アラグチ外相はPBSに対し、一連の行動は「自衛」だと主張。「われわれには覚悟がある。必要とされる限り、ミサイルで攻撃し続ける準備はできている」と強硬な姿勢を示した。

一方で、カゼム・ガリババディ外務次官は9日夜、地域内外の諸国が停戦に向けて接触してきていることを明らかにした。同次官は国営テレビに対し、「中国、ロシア、フランス、そして地域の一部諸国から、戦争停止や停戦確立に向けた働きかけがある」と語った。

フランスのマクロン大統領は、同盟国と共に海峡再開に向けた「防衛的」任務を準備中であると表明しているが、ガリババディ次官は「イランが戦争を始めたのではない。われわれは自らを防衛しているだけだ」と強調した。(c)AFP