【3月11日 東方新報】四川省(Sichuan)eスポーツ協会によると、2025年の同省のeスポーツ産業の総生産額は120.6億元(約2739億3687万円)に達し、関連企業は1万436社、アクティブユーザーは4257万人に増加した。産業全体は安定した成長を続けている。

2025年の産業収入は、ゲームの開発・運営が中心で、産業規模は90億元(約2044億3050万円)だった。eスポーツの陪玩(プレイヤーのゲーム相手やサポートを行うサービス)産業は新たな成長分野となり、総生産額は3.14億元(約71億3235万円)となった。四川省のeスポーツ関連企業は1万436社で、そのうちゲーム開発企業が4090社、プロ大会の運営機関が98社となっている。また、eスポーツホテルは1601軒、ネットカフェは4412店、eスポーツクラブは233団体、eスポーツ教育機関は12校に増えた。

アクティブユーザーは4257万人で、2024年より約200万人増加した。男性が56%、女性が44%を占める。四川省には複数のプロeスポーツクラブがあり、『王者栄耀(Honor of Kings)』や『和平精英(ゲーム・フォー・ピース、Game For Peace)』など主要なeスポーツ種目やアジア大会の競技タイトルにも参加している。

また2025年には、四川省で200以上のeスポーツ大会が開催され、前年より大幅に増加した。このうち国際大会が5件、全国規模の大会が16件、地域大会は100件以上で、オフライン大会の数は中国で2位となった。2025年末時点で、省内では13の高等教育機関がeスポーツ関連学科を設置し、そのうち11校で実際に授業が行われている。また5校の中等職業学校と5校の技術学校がeスポーツ関連の専攻を設けている。教育内容は大会運営、試合の中継、クラブ運営、コンテンツ制作など、複合型人材の育成に重点を置いている。

関係者は、今後の発展には大会のブランド化や運営の専門化、常設化を進めるとともに、eスポーツ陪玩クラブの規範化を強化する必要があると指摘する。また、eスポーツ機器製造業を実体産業の柱として発展させるほか、通信インフラの整備を進め、通信速度の向上や遅延の低減にも力を入れる方針だ。さらに文化・クリエーティブやライブ配信など関連産業の発展にも注力し、地元クラブやゲームIP、大会IPを活用したグッズやアパレル、デジタルコレクションなどの開発を促進する。「eスポーツ+文化」を軸に、巴蜀文化(四川・重慶<Chongqing>一帯に広がる古代文化圏)や三国文化(三国時代の蜀漢ゆかりの歴史文化)を取り入れたコンテンツを通じて、eスポーツの文化的価値の発信も進めていくとしている。(c)東方新報/AFPBB News