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【03月07日 KOREA WAVE】韓国の流通業界で、インフルエンサーマーケティングの戦略が大きく変化している。数百万人のフォロワーを持つトップスターを起用して話題性を狙う従来の「露出重視」から、実際の購入につながる「転換重視」へと軸足を移す動きが広がっている。

業界によると、韓国のEC大手Gmarketは2026年1月、ライブ配信番組「ファンダムライブ」を試験的に開始した。主に美容分野のインフルエンサーが出演し、視聴者とリアルタイムで交流しながら共同購入を進める形式だ。

番組では大物芸能人ではなく、フォロワー数1万~10万人規模の中小クリエイターを「Gメイト」として起用。商品構成や特典設計にも参加させ、販売に直接関わる仕組みを導入した。

5日間の配信は累計120万回の視聴と8万5000件の「いいね」を記録した。特に注目されたのは、閲覧数に対する購入割合を示す「購買転換率」が高かった点だ。具体的な数値は公表されていないが、同社は今月から正式番組化を検討しているという。

これまでライブコマースでは、著名人を起用した短期的な露出はブランド認知度の向上には効果がある一方、売り上げへの直接的な影響は限定的と指摘されてきた。こうした背景から、忠実なファン層を持つ中小クリエイターと長期的に協力する方式が新たなモデルとして浮上している。

Gmarketは2025年末、新規ブランドを紹介する「ビューティーアンバサダー」制度を導入した。約3カ月間に30人余りのインフルエンサーが8ブランドを紹介し、累計800万回の視聴を記録した。一部ブランドでは月間売り上げが従来の約8倍に増えたという。

この流れは他の企業にも広がっている。ファッション通販のW Conceptは一般利用者も参加できるクリエイター制度を運営し、クリエイター主体のコマース生態系を構築している。化粧品流通大手のCJ Olive Youngもライブコンテンツを通じて商品レビューや実演を紹介している。

業界関係者は「インフルエンサーを単なる広告媒体ではなく、売り上げを共に生み出すパートナーとして見る傾向が強まっている」と指摘する。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News