【3月7日 AFP】オーストラリア軍は6日、黄海上で中国人民解放軍海軍のヘリコプターがオーストラリア海軍のヘリに危険なほど接近したと発表した。これに対し中国側は事実の歪曲(わいきょく)だと反発し、オーストラリア側が近接偵察と執拗(しつような)挑発行為をしたと非難した。

この事案を受け、オーストラリア国防省は、中国政府に懸念を伝達した。

接近は4日、中国と朝鮮半島の間の公海上で発生した。

オーストラリア国防省によると、北朝鮮籍船舶の「瀬取り」を含む違法な海上活動に対する警戒監視活動を実施しているオーストラリア海軍のフリゲート艦「トゥーンバ」が「定期活動」を行っていた際、その艦載ヘリが「危険な」機動を行った中国海軍のヘリに接近された。

同省は、「中国人民解放軍海軍のヘリは、オーストラリア軍のヘリと高度を合わせ、危険な距離まで接近した」と述べた。

中国海軍のヘリが速度を上げて突っ込んできたため、オーストラリア軍のヘリは「安全を確保するために回避行動を取った」という。

同省は、「オーストラリアは、中国を含むすべての国が、軍を安全かつ専門的に運用することを期待する」と述べた。

これに対し中国軍は、オーストラリア側の説明を「事実の完全な歪曲だ」と否定し、トゥーンバが最近、国連安全保障理事会決議の履行(北朝鮮籍船舶の「瀬取り」を含む違法な海上活動に対する警戒監視活動)を「口実に」近接偵察を実施したと非難した。

中国国防省の蒋斌報道官は声明で、「トゥーンバは黄海と東シナ海において、艦載ヘリを繰り返し展開し、近接偵察と中国に対する執拗な挑発行為し、中国の国家安全保障を脅かしている」と主張。

中国はオーストラリアによる「侵害行為」に対応するために行動したとして、「今回の作戦は正当かつ合理的」であり、国際法に合致していると付け加えた。

さらに、中国の安全保障を脅かすいかなる行動に対しても「対抗措置を講じる」とオーストラリア側に警告。

「オーストラリア側に対し、中国の主権と安全保障上の懸念を真剣に尊重し、偽情報の発信を直ちに停止し、地域の安定を損なう、いかなる危険かつ挑発的な行為も控えるよう強く求める」と述べた。(c)AFP