【三里河中国経済観察】史上初、中国石油・中国石化・中国海油がそろってストップ高
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【3月24日 CNS】アジア太平洋の株式市場が軟調となる中、中国本土の株式市場は堅調さを見せた。2日のA株市場では石油・天然ガス関連株が大きく上昇し、中国石油(ペトロチャイナ、PetroChina)、中国海洋石油(CNOOC)、中国石化(シノペック、Sinopec)のいわゆる「三大石油」がそろってストップ高を記録した。
A株では石油・天然ガス関連が際立って上昇し、セクター全体で約10%高となった。中国石油と中国海油はそろってストップ高となり、中国石化も大引けの板寄せでストップ高に達した。
いわゆる「三大石油(中国石油・中国石化・中国海油)」がそろってストップ高で引けたのは、これが史上初だという。個別では、中国石油は約11年ぶりの高値、中国海油は2022年の上場以来の高値、中国石化は2024年10月以来の高値を付けた。上海石油化工、泰山石油、広聚能源、洲際油気など、石油・天然ガス関連で20銘柄超がストップ高となった。
背景には、中東情勢の急激な緊迫化がある。新華社通信(Xinhua)によると、アルジャジーラ(AlJazeera)は2日、イラン軍の情報として、英米のタンカー3隻がペルシャ湾およびホルムズ海峡で攻撃を受けたと伝えた。
また中国中央電視台(CCTV)ニュースによれば、イラン革命防衛隊は2月28日夜、ホルムズ海峡を通過するいかなる船舶も認めないと発表した。タンカーなどの航行が停止したことで、同海峡は事実上閉鎖されたとの見方もある。
これを受け、国際原油価格は2日の取引開始後に大きく上昇し、ブレント原油先物は一時13.04%高の1バレル82.37ドル(約1万2929円)まで上げた。リスク回避の動きから金価格も押し上げられ、COMEX金先物は一時1オンス5400ドル(約84万7638円)を突破し、最高で5409.7ドル(約84万9160円)まで上昇した。ロンドン現物金も一時5393.41ドル(約85万6603円)まで上げた。
同日、A株の貴金属セクターも大きく上昇し、華錫有色、四川黄金、西部黄金、湖南黄金、招金黄金などがストップ高となった。
前海開源基金のチーフエコノミスト、楊徳龍(Yang Delong)氏は取材に対し、国際情勢が不安定な中でも上証指数がプラスで引けたことは「比較的強い動き」だと述べ、「A株はいま緩やかな上昇基調にあり、短期の攪乱が中長期トレンドを変えることはない」との見方を示した。
一方で楊氏は、足元の国際情勢の変化が原油価格を押し上げ、米国が非鉄金属の備蓄を拡大していることもあり、関連するコモディティ価格は下支えされ、今後も上昇基調が続く可能性があるとも指摘した。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News