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【03月06日 KOREA WAVE】半導体価格の急騰を背景とする「チップフレーション(Chip+Inflation)」の影響により、韓国でノートパソコンやスマートフォンの販売価格が大きく上昇している。新学期商戦を迎えた家電量販店や電子商店街では客足が鈍り、消費低迷への懸念が広がっている。

2月26日、ソウル市龍山電子商街を訪れた大学新入生は、最新型ノートパソコンの前で足を止めたものの、高額な価格を前に購入を断念した。

この大学新入生は「学費並みの値段だ」と肩を落とし、中古店へ向かったという。店員は「メモリー価格の高騰でやむを得ない」と説明した。

市場調査会社DRAMエクスチェンジによると、2月のPC向け汎用DRAM(DDR4 8Gb)の平均固定取引価格は13ドル(約1930円)で、前年同月比約9.6倍に急騰した。これは2018年のメモリースーパーサイクル時の最高値8.19ドル(約1210円)を大きく上回る水準だ。

NANDフラッシュ価格も14カ月連続で上昇している。

背景には、人工知能(AI)向けデータセンター需要の急拡大がある。高付加価値製品である高帯域幅メモリー(HBM)の需要が急増し、主要メーカーが汎用Dラムの生産を縮小。供給不足が深刻化している。

価格上昇は製品価格にも直結している。

サムスン電子の最新型ノートパソコン「ギャラクシーブック6プロ」(16インチ・32GB/1TB)は260万~351万ウォン(約28万6000円~約38万6100円)と、前モデルより最大70万ウォン(約7万7000円)値上がりした。プレミアムモデルは400万ウォン台後半に達している。

LG電子の「グラムプロAI 2026」も約50万ウォン(約5万5000円)値上がりした。

スマートフォンも例外ではない。サムスン電子の「ギャラクシーS26」シリーズは前モデルより約20万ウォン(約2万2000円)高く設定され、最上位機種は250万ウォン(約27万5000円)に迫っている。

市場調査会社ガートナーは、2026年のメモリー価格が前年比130%上昇し、PC価格は平均17.3%、スマートフォンは13%上昇すると予測している。その結果、PC出荷台数は10.4%、スマートフォンは8.4%減少する見込みだ。

メモリー価格の高騰は、テレビや冷蔵庫など大型家電にも波及する可能性がある。AI機能の搭載が進み、半導体部品の比重が高まっているためだ。

業界関係者は「価格上昇は短ければ年内、長ければ来年まで続く可能性がある」と指摘している。

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