中堅国は大国の覇権に対抗するため協力すべき カナダ首相
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【3月5日 AFP】カナダのマーク・カーニー首相は5日、オーストラリア議会で演説し、覇権的な大国が支配を強める世界において、カナダやオーストラリアのような「中堅国」は協力しなければならないと呼び掛けた。
カーニー氏はオーストラリアの両院議員に対し、「今日のわれわれのような中堅国が抱える課題は、われわれの安全と繁栄を決定づける慣習を確立し、その新たなルールの策定に貢献するかどうかだ」「(さもなければ)新たな世界環境において、覇権国に結果を左右されることになる」と警告した。
さらに、「この素晴らしい新世界において、中堅国はより高い壁を築き、その裏に退くだけでは不十分だ。われわれ中堅国は協力しなければならない」「大国は強制できるが、強制には評判と経済の両面での対価を伴う」と付け加えた。
カーニー氏は、投資誘致と同じ「中堅国」のパートナーであるオーストラリアとの関係深化を目的とした公式訪問の3日目にこの演説を行った。
だが、今回の訪問は、米イスラエルによるイラン攻撃で最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害されたことをきっかけに中東で激化する紛争の影に隠れている。
オーストラリアとカナダは両国とも米イスラエルの行動を支持しているが、カーニー氏は4日、これは国際法に「抵触する」可能性が高いと警告。
また、紛争の鎮静化と、すべての当事者による国際交戦規則の順守を求めた。(c)AFP