【三里河中国経済観察】雲南省発改委主任の陳明氏:民間企業は「最高のパートナー」
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【3月19日 CNS】過去5年間で、雲南省(Yunnan)は重みのある成果を挙げてきた。民間経済が「経済の半分」を支え、実在する市場主体(企業などの事業者数)は88.75%増加。グリーンアルミ、シリコン太陽光発電、新エネルギー電池といった雲南工業の「新三種」が経済成長の新たな原動力となっている。
中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議で採択された第15次五か年計画(十五五)に関する提案は、地域の実情に応じた新たな質の生産力の発展を重要課題として打ち出した。雲南はどのようにして産業の高度化・転換を実現するのか。また、民間経済をいかにして真の「最高のパートナー」にするのか。雲南省発展改革委員会の党委書記兼主任である陳明氏が取材に応じた。
◾️「4+5+6」の重点産業で全体の高度化を牽引
「十五五」の初年度にあたり、雲南省委員会は12の重点任務を掲げ、その筆頭に「産業の高度化・転換の攻勢を打ち、雲南の特色と優位性を備えた現代的産業体系を構築する」ことを置いた。
陳氏によると、雲南は比較優位を生かし、資源経済、園区経済、国境経済を一体的に推進しながら、「4+5+6」の重点産業を主軸に、プロジェクト推進、企業支援、産業育成に全力を挙げる。「4」はグリーンアルミ、シリコン太陽光発電、リン化学、有色金属・希少貴金属の4分野で、資源型産業を強化・高度化する。「5」は高原特色農業、文化観光、グリーンエネルギー、たばこ、現代物流の5分野で、強みを持つ産業をさらに強固にする。「6」はバイオ医薬、新素材、先端装備製造、デジタル経済、低空経済、バイオ製造の6分野で、戦略的新興産業と未来産業を積極的に育成する。
この「4+5+6」の構造は、産業転換と現代産業体系構築に向けた体系的な配置だ。データによれば、グリーンアルミ、シリコン太陽光発電、新エネルギー電池の3分野は、直近3年間で一定規模以上の工業付加価値の20%以上を占めている。滇中(雲南中部)の希少貴金属クラスターは国家級の先進製造業クラスターに選定され、生産額は全国の同分野の約6割を占める。
陳氏は、資源型産業は産業チェーンの延伸と高度化を進め、優位産業は基盤強化と効率向上を図り、戦略的新興産業や未来産業はイノベーション主導と応用シーンの拡大で発展させる必要があると述べた。
◾️「非たばこ・非エネルギー」産業の育成を加速
これまで雲南は、たばこやエネルギーといった伝統的基幹産業への依存度が高かった。転換を実現するには、「非たばこ・非エネルギー」工業の台頭が不可欠だ。
現在、雲南は「グリーン電力+先端製造」を推進し、バイオ医薬、新素材、先端装備製造、電子情報、グリーン食品加工などを重点的に発展させ、工業の新たな成長点を育てている。陳氏は、「十五五」末までに非たばこ・非エネルギー工業の一定規模以上工業に占める割合を約50%まで引き上げることを目指すと述べた。
同時に、産業イノベーションプロジェクトを実施し、産業エコシステムを整備。新技術・新製品・新たな応用シーンの大規模実証を進め、新たな基幹産業を育成していく方針だ。
◾️「心から民間企業を最高のパートナーに」
産業転換と高度化には、良好なビジネス環境が不可欠だ。
近年、雲南省委員会と省政府は、あらゆる企業を雲南発展の「最高のパートナー」と位置づけ、民間経済支援をより重要な政策課題としてきた。陳氏によると、2025年末時点で省内の市場主体は688万社に達し、2020年末比で88.75%増加。民間経済の付加価値がGDPに占める割合は5年間で7ポイント上昇し、53.5%となった。
雲南は一流のビジネス環境づくりに向けた3カ年行動計画を2.0版へと進化させ、制度面のメリットを継続的に発揮している。今後も省級の重点民間投資プロジェクトデータベースを整備し、2026年の省級重大民間投資プロジェクトリストを公表して、民間資本への案件紹介を強化する。
政商関係では、政府と企業の交流に関する「推奨事項・禁止事項・提言事項」の三つのリストを運用し、政企円卓会議や、各庁局長による「相談日」「巡回相談」「訪問相談」などの仕組みを活用して、企業の課題解決を具体的に支援している。
伝統産業から新興産業へ、制度整備から市場の信頼醸成へ。雲南は真摯な姿勢で、民間企業がイノベーションと投資に挑戦できる土壌を整え、地域の実情に応じた新たな質の生産力発展の道を切り開こうとしている。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News