アフリカのデジタル転換を支援する中国
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【3月5日 People’s Daily】デジタル転換は、アフリカ連合(African Union)が2013年に策定した「アジェンダ2063」(50年間に達成すべきアフリカの統合的目標)の重要な目標の一つである。近年、質の高い「一帯一路(Belt and Road)」共同構築、中国・アフリカ協力フォーラム(Forum on China-Africa Cooperation)などの枠組みの下で、中国とアフリカのデジタル経済分野における協力は、その深さと広がりを広げ続けている。
デジタルインフラの整備を加速することから、電子商取引サービスプラットフォームの構築、デジタル人材の育成に至るまで、中国はアフリカ諸国がデジタル・ディバイド(情報格差)を解消することを積極的に支援している。
ボツワナの首都ハボロネにある科学技術パーク内に、斬新なデザインの近代的建物が建っている。これは中国の建設会社「中国江西国際経済技術合作」が請け負って建設した同国初の国家級データセンター「ボツワナ国家データセンター」だ。
このセンターは21年3月に着工し、24年6月にボツワナ政府へ引き渡された。関係者の話によれば、センターのサーバールームには高性能サーバー、大容量ストレージデバイス、高速ネットワーク機器などが設置可能で、ボツワナ政府や商コマーシャルユーザーの大規模なデータの保存、処理、伝送のニーズを満たすことができるという。
「デジタルインフラの脆弱さが、ボツワナのデジタル変革プロセスに影響していたが、このセンターの稼働によって、現地のICT(情報通信技術)エコシステムが大きく改善された」、センターの運営会社「ボツワナ光ファイバーネットワーク(Botswana Fibre Networks)」のセゴライ(Segolai)CEOはこう強調した。センターの完成前は、ボツワナの行政や商業データの多くは他国で保管されており、伝送効率が低かったという。センターの運営開始後、ボツワナのインターネットユーザーはより高速で低コストのデータ交換が可能となり、ネット利用環境が大幅に向上した。
ケニアの首都ナイロビ近郊にあるEコマースプラットフォーム「キリモール」の倉庫では、従業員が並んだ棚の間を忙しく行き来し、商品の棚卸し、バーコードスキャン、箱詰め作業を行っている。倉庫の外では、赤い制服を着た配達員たちが配送の準備を整えている。
中国企業として初めてアフリカのインターネット・Eコマース分野に進出した「キリモール」は、アフリカで10年以上の成長を経て、その事業はケニア、タンザニア、ウガンダなど複数のアフリカ諸国に広がり、8000余りの出品者と1万2000を超す店舗を擁し、1500以上のコミュニティ受け取りポイントを設置している。また「キリモール」のモバイルアプリのダウンロード数は年率50%で増加し続けている。
同社のブランドディレクター・廖峥嵘(Liao Zhengrong)氏の話によると、キリモールプラットフォームは独自の決済システムも開発し、消費者に便利で多様なオンライン決済手段を提供しているという。
36歳のケニア人・カリウキさんは主にテレビ台やコーヒーテーブルなどの家具を販売している。彼は「これらの商品は輸送コストが非常に高い。そのうえ現地のEコマースプラットフォームの多くが代金引換(COD)方式で、販売上のリスクが大きく、商売するのを躊躇していた。その後友人から『キリモール』が独自開発したオンライン決済システムを教えてもらった。顧客が注文時にプラットフォームに商品代金を預ける仕組みで、顧客の商品受け取りの確認後、プラットフォームが直ぐに私に代金を支払ってくれる。この決済方式が、私に出店の自信を与えてくた」と話す。
「キリモール」に出店して以来、家具の販売数量は着実に向上し、現在では毎月300〜400点の商品が販売できるようになったという。
22歳のルワンダ人・ジュスティンさんは、古代中国の名匠「魯班(Luban)」の名を冠した中国の対外職業訓練機関「魯班工房(Luban Workshop)」で研修を受け、ルワンダの「ムサンゼ職業技術学校」で2年間の専門学習を修了した後、現在は中国浙江省(Zhejiang)の「金華職業技術大学(Jinhua University of Vocational Technology)」で1年間のEコマース実践研修を受けている。
同大学のEコマース専攻科の教員・葛睿(Ge Rui)氏の話によると、ジュスティンさんたちはルワンダ魯班工房で研修を受けた後に中国に来た第2期の実習生だ。「ムサンゼ職業技術学校」から来た第1期生の30名は、25年の初めにEコマースと電気自動化専攻科の実習を終えて帰国し、その多くがルワンダでEコマースライブ配信やEコマース運営などの仕事を始めているという。
ジュスティンさんは「中国の先生方は、Eコマースプラットフォーム管理、データ分析、物流管理などの知識だけでなく、動画撮影、照明や補光といった実用的な技術も教えてくれた」と話す。彼は、中国はデジタル技術と商業分野で世界をリードしていると指摘し、「自分自身のネットショップを開設して中国のデジタル経済発展の経験を故郷に持ち帰りたい」と話している。
「合弁で現在アフリカ最大の光ファイバー製造工場の建設を通じて光ファイバーの製造能力を向上させたことから、アフリカ諸国の通信基幹網を約15万キロメートル新設・アップグレードし、約7億人のユーザーにネットワークサービスを提供したことまで、またアフリカの国々の国家データセンターの建設請け負いから、スマート行政サービスソリューションを提供したことまで、中国は長年にわたりアフリカ大陸のデジタルインフラ建設に積極的に参加し、Eコマース産業や専門人材を育成するなどの方法を通じて、アフリカ大陸のデジタル変革に持続的に力を注いでいる」、南アフリカ共和国の元上級外交官で、浙江師範大学(Zhejiang Normal University)アフリカ研究院のヘルト・グローブラー(Hert Grobler)名誉教授は、アフリカ諸国のデジタル転換に対する中国の貢献度をこのように高く評価している。(c)People’s Daily /AFPBB News