【3月9日  People’s Daily】専門機関のデータによると、元旦の連休期間中、中国のインバウンド市場は力強い成長を維持し、各種施設の入場券の予約数は前年同期比で110%増加し、体験型観光商品の予約数は30倍を超える増加となった。盛り上がるインバウンド市場は、伝統と現代が融合する中国の姿を映し出し、中華文化の輝かしい光の縮図となっている。新しいビジネス形態や新製品が新たな体験をもたらし、発展の新たな原動力を提供している。

海南島の「封関政策」(島全体を1つの保税区として管理する政策)の運営開始後、「免税ショッピング+海浜リゾート」という観光モデルが人気を集めている。

「パンダ列車」に乗って中国の大西南環状線で四川省(Sichuan)・重慶市(Chomngqing)・貴州省(Guizhou)を巡れば、古代四川地方の青銅器文明の遺跡「三星堆(Sanxingdui Site)」や貴州の苗族(ミャオ族)の村落「千戸苗村」などの文化的景観を堪能できる。福建省(Fujian)の「世界遺産深訪ツアー」や「シルクロード茶の香りの旅」などのプログラムで「海のシルクロード」の魅力を味わい、現在の福建省南部一帯に残る「閩南文化」に触れることもできる。

「中国旅行」が文化、スポーツ、農業などと深く融合するにつれ、多様な選択肢によって外国人観光客の旅は中国を「訪れる」ことから「体験する」ことに変容し、ドライブ旅行、田舎旅、歴史的建造物巡りなどの「テーマ旅行」が、外国の観光客を惹きつける目玉となっている。

オンライン旅行プラットフォームのデータによると、2025年のインバウンド消費において、無形文化遺産工房、民俗芸能、庶民生活探訪などの没入型体験プランの予約数は、前年同期比300%の急増となった。豊富な文化観光資源が、より深く広い人的交流を促進し、外国からの観光客がより生き生きと多彩な中国を感じられるようにしている。

「思い立ったが吉日」の手軽な中国旅行が現実のものとなったのは、政策による後押しがあったからだ。中国は一連のインバウンド観光利便化措置を導入している。現在、世界76か国に対して一方的ビザ免除または全面的相互ビザ免除を実施し、トランジットビザ240時間滞在許可政策の適用国は55か国に拡大、対応する出入国検査場は65か所に増加した。

継続的に最適化される査証免除政策は、商品購入時にかかる増値税の「購入即時還付」、決済機関の「海外カードの国内連携」などとの相乗効果で、「中国で買う」「中国で食べる」が新たなトレンドとなっている。

25年の第1から第3四半期、ビザ免除で入国した外国人は延べ2089万人に達し、前年同期比50%以上増加した。トランジットビザ240時間滞在許可政策の実施から1年以上が経過し、全国の出入国検査場出における外国人の入国は延べ4060万人回に達し、前年同期比27.2%増加した。

「世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)」は、今後10年間、中国の観光業は年平均7%の成長を維持し、中国は31年には世界最大の観光市場になる可能性があると予測している。また「環遊世界(Travel Round The World)」のウェブサイトは、完備したインフラ、支援政策、そして世界トップクラスの観光地の高まる評判により、中国の観光産業は今後数年以内に新たな高みに達する可能性があると指摘している。

外国観光客が深く共感する「中国へのイメージ」が、「中国旅行」ブームの持続的な高まりを押し上げ続けている。英国の学術系出版社の旅行研究誌「ツーリズムレビュー(Tourism Review)」のウェブサイトは「外国人観光客が中国で経験する友好的な対応、利便性、効率的なサービスは、国際社会の中国に対する固定観念を静かに打ち破っている」と指摘している。安全で調和のとれた環境、温かく友好的な雰囲気、斬新でトレンディーな文化、スマートで効率的な生活など、外国人観光客は、今の中国を「よりモダンで、より便利で、より溶け込みやすい」と口々に称賛している。

また「世界観光都市連盟(WTCF)」が発表した「世界観光都市発展報告(2024-2025)」では、5つの中国都市が観光安全度の世界ランキングトップ20に、5つの中国都市がスマート度ランキングトップ10にランクインした。良好な旅行体験と活力に満ちた中国のイメージは、「中国旅行」全体の魅力の絶え間ない向上に直接つながっている。

より開放的で、より質が高く、より温かみのある中国のインバウンド市場は、世界が中国の鼓動を感じる架け橋となっている。「中国旅行」のポテンシャルが持続的に解き放たれることで、人的交流は確実に活発になり、リアルで立体的で包括的な中国を、各国の人びとに自分自身で体感してもらうことにつながるはずだ。(c)People’s Daily /AFPBB News