トランプ氏、スペインにすべての貿易打ち切り警告 イラン攻撃での基地使用拒否で
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【3月4日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は3日、米軍によるイラン攻撃に関連してスペインが基地使用を拒否したのを受け、スペインとのすべての貿易を打ち切ると警告した。
欧州で最もトランプ氏に挑戦的な指導者の一人であるペドロ・サンチェス首相率いるスペインの左派政権は、米軍が長年使用している基地について、国連憲章に合致する活動に限り使用を認められるべきだと主張している。
トランプ氏はホワイトハウスでドイツのフリードリヒ・メルツ首相と会談した際、記者団に対し「スペインはひどい」と述べた。
さらに、サンチェス氏が他の北大西洋条約機構(NATO)加盟国の国防費の目標である国内総生産(GDP)比5%まで引き上げるのを拒否していることにも言及した。
トランプ氏は、「スペインとのすべての貿易を断ち切るつもりだ。スペインとは一切関わりたくない」と述べ、スコット・ベセント財務長官に「スペインとのすべての取引を断つよう」指示したと付け加えた。
米最高裁はトランプ氏の緊急権限行使による恣意(しい)的な関税賦課を無効と判断しており、トランプ氏にスペインとの貿易を「終了」させる権限があるのかは分からない。
トランプ氏、法的側面について考え、「あすかきょうにでも、すべての貿易を打ち切ることもできる」「私には、スペインについて何でも好きなようにする権利がある」と述べた。
これに対しスペイン政府は直ちに、米国およびその他の国々と「互恵的な」貿易関係にあると反論。
「米政府がこの関係を見直すのであれば、民間企業の自主性、国際法、そして欧州連合(EU)と米国間の二国間協定を尊重しながら行わなければならない」「わが国は、起こり得る影響を抑制し、影響を受ける可能性のある業界を支援し、サプライチェーン(供給網)を多様化するために必要な資源を有している」と付け加えた。
サンチェス氏は、イランとの戦争を終結させるための対話を求めており、「憎しみに満ちた政権に反対すると同時に、不当で危険な軍事介入に反対することもできる」と述べている。
また、イスラエルを公然と批判し、パレスチナ自治区ガザ地区における大規模な軍事作戦はジェノサイド(集団殺害)に当たると非難しているが、イスラエルはこれを否定している。
米軍はスペイン南部にあるロタ海軍基地とモロン空軍基地を使用している。2003年のイラク戦争の際、当時のホセ・マリア・アスナール首相率いるスペイン右派政権は、米国を断固として支持した。(c)AFP