【3月3日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は2日夜、英紙サンのインタビューに対し、米英両国の歴史ある関係は「かつてのようではない」と述べ、伝統的な緊密さが失われているとの見方を示した。

トランプ氏は「(米英は)かつて最も強固な関係だった。だが今、われわれは欧州の他の国々と非常に強い関係を築いている」と述べ、フランスやドイツを例に挙げた。発言の背景には、英国のキア・スターマー首相が当初、キプロスにある英軍基地を米国の対イラン作戦に使用させることを拒否した経緯がある。

トランプ氏は、スターマー氏について「協力的ではない」と批判し、「英国がこのような対応を取るとは想像もしていなかった。われわれは英国を愛しているのだが」と不満をあらわにした。

スターマー氏はその後、1日になって「特定かつ限定的な防衛目的」に限り、基地使用を認めることで米国と合意した。トランプ氏はこの決定について、一定の理解を示しつつも「(合意までに)時間がかかりすぎた」と切り捨てた。

こうした慎重姿勢の根底には、英国の苦い経験がある。中東での軍事行動は、トニー・ブレア元首相が米国主導のイラク侵攻を支持し、悲劇的な結果を招いたことへの強い反省から、国内で極めて敏感な政治問題となっている。

トランプ氏はこうした事情を念頭に置かず、「実際、今は別の世界だ。以前あなたの国と築いていたものとは、全く異なる種類の関係になっている」と不満を強調した。(c)AFP