【3月18日 CNS】「自動車は引き続き消費市場の『大黒柱』としての役割を果たしている」。このほど商務部は自動車メーカーとの座談会を開き、自動車流通と消費に関する取り組みを検討した。2025年の自動車業界はどのような成果を挙げたのか。2026年はどのように消費を押し上げるのか。今回の会議は多くの方向性を示している。商務部の盛秋平(Sheng Qiuping)副部長は、自動車産業は国民経済の戦略的・基幹的産業であり、成長の安定化や内需拡大、新たな質の生産力の発展を支える重要分野だと強調した。

データがその存在感を裏付ける。2025年、中国の自動車生産・販売はともに3400万台を超え、過去最高を更新し、17年連続で世界首位を維持した。新エネルギー車は1600万台を突破し、新車販売に占める割合は50%を超えた。専門家によれば、自動車消費は販売の安定的拡大を通じて部品や物流など関連産業を押し上げ、経済変動を緩和している。さらに新エネルギー車の普及は産業高度化を促し、国内市場と輸出の両輪で成長を支えている。価格競争から価値向上への転換も進み、長期的な高品質成長の基盤となっている。

自動車産業は今や「製品+サービス」へと広がり、新車販売だけでなく、中古車流通、廃車回収、アフターサービスまで含むライフサイクル全体が巨大な市場を形成している。今後5~10年で関連市場規模は10兆元(約226兆2190億円)を超えるとの見通しもあり、とりわけ中古車やアフターサービス、新エネルギー関連サービスが成長の柱になると期待される。

では、その潜在力をどう引き出すのか。座談会では2026年に向け、既存政策と新規政策を組み合わせて推進する方針が示された。買い替え促進策の最適化や流通改革の試行、制度整備を通じて消費の量的拡大と質的向上を図る。2025年の買い替え台数は1150万台を超え、消費を強く押し上げた。2026年も補助政策が継続され、すでに多くの申請が集まっている。ただし短期的な販売拡大のみを追えば過剰生産を招く恐れがあるため、段階的な補助や高付加価値車への誘導が課題となる。

政策当局は、中古車の地域間流通規制の緩和や流通制度の整備なども進める方針だ。企業側も高品質発展に向け協力姿勢を示しており、政策と市場の足並みはそろいつつある。今回の座談会は過去の成果を確認する場であると同時に、新たな一年に向けた成長戦略の出発点でもある。2026年の中国自動車市場は、さらなる発展が期待される。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News