フランス、核兵器増強方針を発表 欧州8か国と連携し抑止力強化へ
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【3月3日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は2日、ロング島の海軍基地で演説し、核兵器を増強する方針を発表した。大陸の安全保障を強化するための前例のない計画を発表する中、初めて核搭載航空機を同盟国に配備する可能性にも言及した。
マクロン氏は北西部ロング島の海軍基地から演説し、ドイツ、ポーランド、スウェーデン、英国を含む欧州8か国が「前方」核抑止計画に参加することに合意したと発表した。
米国とイスラエルがイランに対する攻撃を開始し、中東情勢が不安定化する中、マクロン氏は50分間の演説を行い、「今日ほど独立が孤立を意味しない時はない」「現在、リスクに満ちた地政学的な激動の時期を迎えている」と訴えた。
マクロン氏は、フランスの核兵器を活用して欧州の安全保障を強化する計画に欧州8か国が合意したと述べ、「ドイツはこの取り組みの重要なパートナーとなる」と語った。
マクロン氏の演説後、欧州連合(EU)唯一の核保有国であるフランスとドイツは共同声明で「核運営グループ」を設立したと発表。一方で、この取り組みは「NATOの核抑止力を補完するものであり、代替するものではない」と強調した。
マクロン氏は、オランダ、ベルギー、ギリシャ、デンマークを含む国々は、フランスの「戦略空軍」を一時的に受け入れることが可能となり、それにより「欧州大陸全体に展開し、敵の計算を複雑化させる」ことができると説明した。
マクロン氏は、ロシアのウクライナ侵攻が5年目に突入し、北大西洋条約機構(NATO)加盟国が米国の欧州への関与の揺らぎを懸念する中、フランスの核ドクトリンを更新した。
フランスの核弾頭保有数は世界4位の約290発で、欧州でフランス以外の保有国は英国のみ。
一方、米国とロシアは世界の主要な核保有国であり、それぞれ数千発の核弾頭を保有している。(c)AFP/Valerie Leroux with Anna Smolchenko in Paris