【3月2日 AFP】米国とイスラエルによるイラン攻撃を受け、2日のアジア市場で原油価格が急騰した。中東情勢の緊迫化に伴い、要衝のホルムズ海峡が事実上封鎖され、複数の船舶が攻撃を受けた。

北海ブレント原油先物は早朝、1バレルあたり80ドル超まで急上昇した。先週金曜日の終値(72.87ドル)から大きく値を上げた後、79ドルを割り込む水準までわずかに押し戻された。

国際指標であるブレント原油は、イランの最高指導者ハメネイ師が殺害された2月28日の攻撃開始前から、すでに上昇基調にあった。

イラン側はホルムズ海峡の公式な封鎖を宣言していないが、イラン革命防衛隊(IRGC)は同海峡の通航に対して警告を発している。

英海軍の船舶監視機関「英国海運貿易オペレーション(UKMTO)」は、1日に少なくとも2隻が攻撃を受けたと発表した。被害を受けたのはオマーン沖とアラブ首長国連邦(UAE)沖を航行中の船舶。

イラン国営テレビは、海峡を「違法に」通過しようとしたタンカー1隻が攻撃を受け、沈没したと報じた。

専門家は、こうした状況下では保険料が極めて高額になり、原油価格が90ドルに達する可能性があると指摘する。主要海運各社はすでに、同ルートでの運航停止を決定した。

エネルギー調査会社リスタッド・エナジーのアナリスト、ホルヘ・レオン氏は、ホルムズ海峡の閉鎖による供給網への影響について「代替インフラを一部活用できたとしても、日量800万〜1000万バレルの供給失陥が生じる」との見解をまとめた。

石油輸入国には備蓄があり、経済協力開発機構(OECD)加盟国には90日分の維持義務がある。しかし、原油価格が100ドルを突破する可能性も排除できない情勢だ。(c)AFP