【3月2日 AFP】米テキサス州オースティンのバーで1日未明に銃撃事件が発生し、2人が死亡、14人が負傷した。米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループは同日、この銃撃犯がソーシャルメディア上で「親イラン政権の感情」を表明していたと発表した。

オースティン警察のリサ・デイビス署長によると、事件は1日午前2時ごろに市内中心部の歓楽街で発生。容疑者はまず車の中から拳銃を発砲し、バー店内の客を狙った。その後ライフル手に車を降り、通行人に向けて発砲を始めたという。

デイビス署長は、対峙(たいじ)した3人の警官が発砲して容疑者を殺害したと話している。負傷者のうち3人が重体となっている。

SITEは、警察によって射殺された射撃犯がセネガル出身で米国籍のヌジャガ・ディアニェだと特定した。

共和党のチップ・ロイ米下院議員はX(旧ツイッター)に、容疑者とされる人物がライフルを持ち、「アッラーの所有物」と書かれたスエットシャツを着ている写真を投稿した。

SITEによると、ディアニェ容疑者は2017年までさかのぼるフェイスブックへの投稿で、「親イラン政権の感情」や「イスラエルおよび米国の指導者への憎悪」を示しており、アサルトライフルのようなものを手にした自身の写真も投稿していた。

米連邦捜査局(FBI)の特別捜査官は1日早朝、犯行動機は不明だとしつつ、「容疑者本人および車両内にテロとの関連を示唆する兆候があった」とし、「具体的にどの種類のテロかについては、現時点では『テロ行為の可能性がある』と言える段階にとどまっている」と続けた。

今回の銃撃事件は、米国とイスラエルがイランに対して空爆を開始してイランの最高指導者アリ・ハメネイ師や複数の高官を殺害したことにより、米国内の多くの都市で警備が強化される中で発生した。

テキサス州のグレッグ・アボット知事は、「中東で起きている現在の紛争を利用して、テキサス州民や重要インフラを脅かそうと考える者たちに明確に伝えておく。テキサスは州を守るため、断固として圧倒的な力で対応する」とし、州内のエネルギー施設や港湾、メキシコとの国境の警備を強化すると述べた。(c)AFP