【3月1日 AFP】イラクの首都バグダッド中心部の厳重警備地区「グリーンゾーン」で1日、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師の殺害を受け、数百人のイラク人が抗議のために突入を試みた。同地区には在イラク米大使館が所在している。

集まった群衆の一人、アリさんはAFPに対し、「ハメネイ師の殉教に心を痛めている」と述べ、「われわれがここにいるのは、イラクからの米軍撤退を求めるためだ」と続けた。

米国主導の連合軍は現在、イラクでの駐留規模を縮小しており、主な駐留地は同国北部となっている。

グリーンゾーン付近のAFP記者によると、厳重な警戒が敷かれる中で、集まった人々は内部への侵入を試み続けた。現場では治安部隊への投石が行われ、部隊側は催涙ガスで応戦した。

中には親イラン武装勢力の旗を掲げる者もおり、治安部隊をののしりながら「ハメネイ師のために」と叫んでいた。

20代のフセインさんは「ハメネイ師の殉教に報いるためにここにいる。われわれは米国やイスラエルと戦うべきだ」と語った。

米国と同様、イランもイラク政治に大きな影響力を持っており、政治的・財政的に勢力を拡大させている武装組織を支援している。親イラン派の複数の武装組織は2月28日、「傍観することはない」としてイランを擁護する姿勢を鮮明にした。

1日早朝、米軍などが駐留するイラク北部クルド人自治区のエルビル空港付近で、大きな爆発音が響いた。この攻撃をめぐっては、小規模な親イラン勢力が無人機(ドローン)による攻撃を認める声明を出している。(c)AFP