韓国・シャネルバッグ贈答を巡り1審判断が分裂…金建希氏は一部無罪、「乾真法師」は懲役6年
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韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏と共謀し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側から請託の見返りに高額な贈答品を受け取ったとして起訴されたシャーマン「乾真法師」として知られるチョン・ソンベ(全成培)氏に対し、1審は懲役6年の実刑判決を言い渡した。同じシャネルのバッグを巡り、キム・ゴニ氏の裁判とは判断が分かれ、波紋を広げている。
裁判所は、家庭連合側がチョン・ソンベ氏を通じてキム・ゴニ氏にシャネルのバッグ2点とダイヤモンドネックレス1点を渡し、これらが教団事業に関する請託の対価に当たると認定した。
注目されるのは、先に言い渡されたキム・ゴニ氏の1審判決との違いだ。ソウル中央地裁は、2点のうち最初に受け取った802万ウォン(約87万8000円)相当のシャネルバッグについて、請託性を認めず無罪と判断した。一方で、同地裁は同じバッグを「黙示的請託の対価」とみなし、チョン・ソンベ氏には有罪と結論付けた。
キム・ゴニ氏はチョン・ソンベ氏と共謀し、2022年4月7日に802万ウォン相当、同年7月5日に1271万ウォン(約139万3000円)相当のシャネルバッグ、さらに7月29日に6220万ウォン(約681万6000円)相当のグラフ社製ダイヤモンドネックレスを受け取ったとして、特定犯罪加重処罰法違反(あっせん収賄)などの罪に問われている。
裁判所は、最初のバッグについて「当時は大統領選当選を祝う儀礼的なやりとりにとどまり、請託はなかった」と判断した。2022年3月30日前後の電話で、キム・ゴニ氏が「大統領選を手伝ってくれてありがとう」と述べ、教団側が「当選を祝う」と応じたが、これは形式的な表現に過ぎず、4月7日の受領時点まで請託とみなせる事情は認められないとした。その結果、2点目のバッグとネックレスのみ有罪とし、懲役1年8月を言い渡した。
これに対し、同地裁はチョン・ソンベ氏の審理で、最初のバッグも教団側が推進する事業に対する政府レベルの協力を求める「黙示的請託」の対価だと認定した。明示的な請託の証拠は2022年4月20日のメッセージ以前には確認できないとしつつも、大統領選での支援や当選後の面会などの経緯を踏まえれば、教団側が見返りを期待していたことをキム・ゴニ氏が認識していたとみるのが相当だと判断した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News