【2月27日 AFP】米オープンAIは26日、昨年2月にカナダ西部ブリティッシュコロンビア州タンブラーリッジで発生した銃乱射事件の容疑者が使用していた「チャットGPT」アカウントについて、現在の安全規約であれば警察当局に通報する義務が発生したはずだと述べた。

トランスジェンダー女性のジェシー・バンルーツェラー容疑者は昨年2月10日、自宅で母親と義理の兄弟を殺害した後に地域の中等学校で6人を殺害し、その後自ら命を絶った。オープンAIは同6月、この容疑者のアカウントを停止している。

アカウント停止は暴力行為に関連する利用が疑われたためだが、オープンAIは差し迫った攻撃の兆候はなかったため警察には通報しなかったと説明した。

カナダ政府はこの新事実に強く反発し、人工知能(AI)およびデジタルイノベーション相のエバン・ソロモン氏は24日にオープンAI幹部を呼び出し、安全対策について協議した。

26日にソロモン氏に送られた書簡の中でオープンAIは、数か月前に複数の方針変更を実施したと述べ、その中にはチャットボットでのやり取りが現実的な危険性に当たるかどうかを判断するために「メンタルヘルス、行動科学、法執行の専門家に助言を求める」ことも含まれていたと明かした。

オープンAIのグローバルポリシー担当副社長アン・M・オレアリー氏は「強化された法執行機関への通報プロトコルの下では、2025年6月に停止したアカウントが現在見つかった場合、法執行機関に通報することになる」と記した。

同社はまた、チャットGPTユーザーが現実世界で暴力行為を計画している可能性があると判断した場合に警察へ直接知らせられるよう、カナダの法執行機関との直接連絡体制を構築することも約束した。(c)AFP