気候エネルギー環境省提供(c)NEWSIS
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【02月27日 KOREA WAVE】韓国で、人工知能(AI)や遺伝子分析などの先端技術を活用し、都市部に出没する野生イノシシやタヌキの行動圏を予測した地図が構築された。

気候エネルギー環境省傘下の国立生物資源館は2023年から無人機や無人カメラ、捕獲調査などを通じて、都市部に出没するイノシシやタヌキの休息地や移動経路を分析してきた。

ソウル市消防災難本部によると、2022年から2024年までの出没通報件数は、イノシシ1479件、タヌキ2656件に上る。

研究では、北漢山一帯で収集したドローンの三次元LiDARデータや、都市と山林の境界に設置した無人カメラの記録をAIで解析し、イノシシが繰り返し観察された415地点を抽出した。

分析の結果、イノシシは南向きで傾斜が急な場所や、低木が密集した地点を主な休息地とし、家庭菜園や寺院周辺を餌場として好む傾向が確認された。具体的には、ソウル市道峰区道峰洞、江北区水踰洞、城北区貞陵洞、鍾路区旧基洞、西大門区の北漢山周辺などが含まれる。

一方、タヌキについてはソウル市と仁川市全域の地理・環境情報を分析。人口密度や夜間照度データを基に、市民と遭遇する可能性が高い47カ所を特定した。

ソウル市では中浪川や牛耳川、松坡区の五琴公園など36カ所、仁川市では延寿区の松島セントラルパークや富平区の清川川一帯など11カ所が選ばれた。これらの地域は河川と都市公園・緑地が隣接しており、散策やレジャー活動中に野生動物と接触するケースが多いとみられる。

構築された地図は今月中にソウル市と仁川市へ提供され、感染症管理やロードキル防止、地域主導の被害軽減対策などに活用される予定だ。

国立生物資源館のユ・ホ館長は「科学的分析を通じて都市住民と野生動物の安全な共存策を提示した点に意義がある」と述べ、今後も予防中心の都市野生動物管理体制を強化する考えを示した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News