マクドナルドInstagram(c)news1
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【02月26日 KOREA WAVE】韓国でファストフード店がMZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)の新たな“遊び場”として注目を集めている。フライドポテトだけを食べるために集まる、いわゆる「ポテト会」が、気軽なオフ会文化の新しい形として広がっているためだ。

この文化の始まりは2013年2月。釜山市で開かれたイベントの日、ゲームユーザー約15人がマクドナルド 釜山大2号店に集まり、フライドポテトだけを大量注文して山のように積み上げて食べたのが発端とされる。トレーいっぱいのポテトを一カ所に集める光景がSNSで拡散され、海外メディアにも紹介された。

それから13年が経過した2026年2月22日、同店舗で“元祖メンバー”5人とオンライン応募者15人の計20人が再び集結。大量のポテトが並ぶ様子はSNSで再び話題となった。

さらにマクドナルドは、地域コミュニティアプリ「タングンマーケット」と協業し、50人規模の公式ポテト会を企画。来月6日にはマクドナルド新沙店を貸し切り、ポテト食べ放題イベントを開く。

ポテト会のルールは単純だ。ポテトを大量注文して分け合い、食べ終わったら各自精算して解散する。会話は自由で、関係性の維持も求められない。

この“ゆるさ”こそが、MZ世代の価値観に合致している。重い目的や人間関係の負担はなく、説明や義務もない。ただ同じ空間でポテトを食べ、静かに散る――。最小限の交流を好む若者にとって、理想的な集まりの形といえる。

この動きは食品業界にも波及している。菓子メーカーはポテト味の商品を投入するなど、トレンドを意識した商品展開を強化。大規模広告よりもSNS上の話題性を活用する戦略が目立つ。

専門家は「ポテト会は、関係に縛られない緩やかなつながりを求める世代特性が消費文化と結びついた現象だ」と分析する。外食空間が単なる飲食の場から、軽やかな交流の場へと変化していることを示す一例といえそうだ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News