韓国で金高騰、宝飾店狙う犯罪増加…AI防犯が“不審行動”を事前検知
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【02月26日 KOREA WAVE】金価格の急騰を背景に宝飾店を狙った窃盗事件が相次ぐ中、店内の“異常行動”をリアルタイムで感知するAI(人工知能)ベースの防犯ソリューションが注目を集めている。
2026年1月、韓国国内の純金1ドン(3.75グラム)価格は初めて100万ウォンを突破。1年前と比べ約2倍に上昇した。現金化しやすい貴金属は犯罪の標的になりやすく、実際に犯行も増加傾向にある。
旧正月連休中の未明には、釜山市で男が盗んだトラックで宝飾店の鉄扉に突入し、約3分で700万ウォン相当の貴金属を奪って逃走する事件が発生。全州市や仁川市でも、客を装った少年らが金のブレスレットやネックレスを持ち去る事案が報告された。
警察庁の統計によると、国内の窃盗事件は2021年の16万6251件から増加し、2024年は18万3534件を記録。手口も営業時間中の“客装い型”から深夜侵入まで多様化している。
従来の防犯システムは映像記録や侵入検知が中心で、犯行後の対応にとどまる面があった。だが近年は、犯行前に店内を長時間うろつく、陳列棚を繰り返し確認するなどの“前兆行動”が目立つという。
韓国の警備大手「S-1」によると、AI映像管理システム(SVMS)はこうした行動パターンをリアルタイムで分析。一定時間以上陳列棚付近を徘徊したり、立ち入り禁止区域に繰り返し接近する動きを「異常」と認識する。
危険兆候を検知すると、店主のスマートフォンや管制センターに即時通知。AIが疑わしい場面のみを抽出し、担当者が確認したうえで通報や出動を判断する仕組みだ。
さらに、閉店前に店内へ潜伏するケースに備え、超広帯域(UWB)センサーも導入。レーダー方式で壁や棚の裏の微細な動きまで感知できるとしている。
同社はAI映像分析とUWB感知技術を組み合わせ、営業時間中の窃盗未遂と閉店後の侵入を同時に監視できる体制を整えたと説明する。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News