サマーズ元米財務長官、ハーバード大の教授職辞任 エプスタイン元被告との関係で
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【2月26日 AFP】ラリー・サマーズ元米財務長官が、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との関係をめぐり、ハーバード大学の教授職を辞任した。同大学が25日に発表した。
ビル・クリントン政権(民主党)で財務長官を務めたサマーズ氏は、米司法省が先月開示したエプスタイン元被告の捜査に関する資料「エプスタイン・ファイル」によって、エプスタイン元被告と広範なやり取りを行っていたことが明らかになっている。
ビル氏は27日に下院監視・政府改革委員会でエプスタイン元被告について証言する。その妻ヒラリー・クリントン元国務長官は26日に証言する予定だ。
同大学は声明で、ハーバード大学ケネディスクールのジェレミー・ワインスタイン学長が、ローレンス・H・サマーズ教授がモサバール・ラハマニ・ビジネス・ガバメント・センターの共同所長を辞任することを受理したと述べた。辞任はエプスタイン事件に関連しているという。
同大学は、「サマーズ教授は、ハーバード大学における学術職および教授職を今年度末をもって退任し、そしてそれまで休職することを発表した」としている。
これに先立ちハーバード大学ケネディスクールで政治学を教えていたサマーズ氏は拡散した動画クリップの中で、学生たちにエプスタイン元被告との関係について遺憾の意を表した。
■「遺憾の意」
サマーズ氏は、「エプスタイン氏とのやり取りにおける私の行為について、私の恥の気持ちを表明した遺憾の意の声明を見ていることになる」と述べた。
サマーズ氏は2025年11月、自身とエプスタイン元被告の密接なやり取りを示すメールを議会によって公開された後、公的活動から「身を引く」と表明した。
当時の米メディアへの声明で、「エプスタイン氏とのやり取りを継続するという誤った判断については、私が全責任を負う」と述べた。
サマーズ氏はこの曝露を受けて、オープンAI財団の理事も辞任した。
エプスタイン・ファイルに名前が記載されているからといって、その人物が何らかの不正行為をしたことにはならない。新たに開示された資料は、エプスタイン元被告やその取り巻きとの関係をしばしば軽視、あるいは否定さえしてきた著名人が、少なくともエプスタイン元被告とつながっていたことを明らかにした。
エプスタイン元被告は、有力な政治家、財界人、学者、著名人から成る世界的なネットワークを築き上げており、その多くがエプスタイン元被告との関係によってイメージが悪化している。
ハーバード大学によると、エプスタイン元被告は1998年から2008年の間に同大学に910万ドル(約14億2000万円)を寄付した。
クリントン夫妻から米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏まで、多くの著名人がエプスタイン元被告との交友関係によって評判を傷つけられているが、米国で法的責任を問われたのは、エプスタイン元被告の元交際相手兼共犯者で、未成年者への性的虐待で有罪判決を受け服役中のギレーヌ・マクスウェル受刑者だけとなっている。(c)AFP