殺害された仏極右活動家を追悼 厳重警備下のリヨンで数千人行進
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【2月22日 AFP】フランス南東部リヨンで21日、先週殺害された極右活動家を追悼する行進が行われ、数千人が参加した。この事件では、極左運動の関係者ら数人が訴追されている。
参加者の多くは黒い服を着用し、一部はマスクで顔の下半分を覆っていた。手には花や殺害されたカンタン・デランクさん(23)の写真があしらわれたプラカードを持っていた。プラカードには、「クエンティンに正義を」と「急進左派は殺す」といった言葉が書かれていた。
カンタン・デランクさん(23)は12日、リヨンで行われた極左政党「不屈のフランス(LFI)」所属政治家に対する抗議デモの傍らで起きた、極左と極右支持者間での衝突で頭部を負傷し、その後死亡した。
行進が行われたリヨン当局は、さらなる衝突を警戒して厳重な警備体制を敷いた。集会の数時間前には、エマニュエル・マクロン仏大統領が「全員が冷静を保つ」よう呼びかけた。
地元当局によると参加者の中に、ナチス式敬礼や人種差別的な中傷、同性愛嫌悪的な侮辱を行った容疑者がいたとして警察が捜査している。これらの行為はオンラインで共有された動画にも記録されていた。
行進ルート沿いに住む一部の住民は「リヨンは反ファシスト」や「愛は憎しみよりも強い」と書かれた看板を窓に掲げた。
極右政党「国民連合(RN)」のジョルダン・バルデラ党首は、党の支持者らに行進に参加しないよう呼びかけた。RNをめぐっては、2027年大統領選で勝利する可能性がこれまでで最も高まっているとみられている。(c)AFP/Emmanuel Giroud, Daniel Abelous and Antoine Boyer