ロシア、強制労働収容所博物館をナチスの犯罪展示に入れ替えへ
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【2月21日 AFP】ロシア・モスクワ市当局は20日、グラグ歴史博物館を第2次世界大戦中に旧ソ連がナチス・ドイツから受けた犯罪を記録する新たな展示に切り替える計画を発表した。
グラグ歴史博物館は、ソ連時代の政治的弾圧を記録する国内最後の機関の一つで、犠牲者の手紙や私物など数千点の遺品を所蔵していた。
当局は2024年11月、「消防安全上の違反」を理由に博物館を閉鎖したが、これは同館の活動を封じる試みだと広くみられている。
批評家たちは、人権侵害を過小評価する一方で、第2次大戦における「勝者」としての役割を強調して愛国心を醸成しようとしていると指摘し、ロシア大統領府(クレムリン)がソ連の遺産の名誉回復を試みていると非難している。
モスクワ市は声明で、「新しい博物館では、大祖国戦争(第2次大戦のロシアでの公式名称)におけるナチスの戦争犯罪の全段階を網羅する展示を行う」とし、さらに日本軍によるソ連市民への生物兵器実験や、赤軍の勝利を紹介する内容になると述べた。
「グラグ」とはソ連に設置された大規模な強制労働収容所網のことで、数百万もの「国家の裏切り者」や「敵」とされた人々が送られ、多くが命を落とした。歴史家たちは、この時期を大規模な政治的弾圧の時代として位置づけている。
匿名を条件に取材に応じた博物館に近い関係者はAFPに対し、展示が「完全に解体されつつある」と語り、「博物館の職員たちは、この先どうなるのか非常に不安を抱いている」と述べた。
近年、ウラジーミル・プーチン大統領の下ではソ連に対する批判的な解釈を制限するための多くの措置が取られてきた。2021年には、ソ連時代から現代までの弾圧を記録し、ノーベル平和賞を受賞したロシアの人権団体「メモリアル」に対し、当局が解散を命じている。(c)AFP