物件“蒸発”のソウル賃貸市場…春の引っ越し前、借り手が悲鳴
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【02月21日 KOREA WAVE】春の引っ越しシーズンを前に、ソウルの賃貸市場で物件不足が深刻化している。チョンセ(保証金一括払い方式)と月額賃料の双方で供給が減少し、借り手の負担が一段と高まっている。典型的な需給不均衡が価格を押し上げる構図だ。
今年、約2000戸規模の新築マンションへの入居を控えるA氏は、最近1日に3~4件、団地内の不動産仲介業者から入居の可否や予定を確認する電話を受けているという。賃貸需要が高まる中、仲介業者が物件を先取りしようと動きを早めているためだ。業界では、当面は賃貸市場の需給不均衡が続くとの見方が出ている。
不動産ビッグデータアプリによると、ソウルのマンションのチョンセ物件数は1月31日の2万1785件から今月12日時点で2万523件へと1262件(5.8%)減少した。25区すべてでチョンセ物件が減少し、月額賃料も25区のうち21区で減少。賃貸市場全体で供給不足が顕在化している。
区別では、江北区が122件から97件へと減少し100件を下回ったほか、中浪区(130件→104件)、冠岳区(209件→172件)、城北区(155件→128件)なども20~30件規模で減少。比較的物件数の多かった蘆原区でも587件から494件へと約100件減った。
賃料上昇も続く。韓国不動産院によると、今月9日時点のソウルのマンションチョンセ価格は前週比0.11%上昇し、54週連続の上昇となった。今年の累積上昇率は0.80%で、前年同期(0.02%)を大きく上回る。
市場構造の変化も鮮明だ。ソウルのマンションでは、チョンセと月額賃料を組み合わせた「準月額(チュンウォルセ)」の比率が昨年すでに55%に達した。平均チョンセ価格は2023年の6億1315万ウォンから昨年は6億6937万ウォンへ上昇。同期間、準月額の平均保証金と月額賃料もそれぞれ9943万ウォン、128万ウォンから1億1307万ウォン、149万ウォンへと増加した。初期保証金と毎月の住居費が同時に膨らむ“二重圧迫”が進んでいる。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News