人間ゼロ工場へ秒読み?AI+ロボで完成する「ダークファクトリー」革命…韓国・現代自動車など3社先行、76秒に1台生産も
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【02月21日 KOREA WAVE】グローバル完成車メーカーが、フィジカルAIを軸に車両生産の自動化を最終段階へと押し上げている。ハードウエアとAIソフトウエアが結びつき、人間の精密な手作業や高度な判断を要した工程までロボットが担えるようになったためだ。照明を落とした状態でロボットが24時間稼働する「ダークファクトリー」が、近い将来の新たな標準となる可能性が高まっている。
自動車の生産工程は一般に▽プレス(鋼板切断)▽車体(骨格形成)▽塗装▽組立▽検査――の順で進む。1960年代に米ゼネラル・モーターズが産業用ロボットアーム「ユニメート」を導入して以降、車体や塗装は大型ロボットが担ってきた。だが、エンジンや変速機の搭載、ボルト締結、最終検査などは熟練工の技量に依存していた。
近年は大規模言語モデル(LLM)を基盤とするAIがロボットに組み込まれ、状況判断を伴う作業もこなせるようになった。さらに人型(ヒューマノイド)ロボットの関節駆動部品が高度化し、微細な手の動きまで再現可能となったことで、組立や検査、部品搬送まで自動化が進む。
現在、ダークファクトリー実現で先行すると評価されるのが韓国・現代自動車グループ、米テスラ、中国シャオミの3社だ。
現代自動車グループは米ジョージア州の新工場「メタプラント・アメリカ(HMGMA)」に約950台のロボットアームとAI統制システムを導入。プレス・車体・塗装工程の自動化率を100%に高め、組立も40%まで引き上げた。2028年からは傘下ボストン・ダイナミクスのヒューマノイド「アトラス」を部品仕分けに、2030年からは組立工程にも本格投入する計画で、全体の自動化率は100%に近づく見通しだ。
テスラは自社開発のヒューマノイド「オプティマス」を米テキサス州オースティン工場に投入し、電池セル仕分けや部品搬送、組立作業を学習させている。2030年までにAI制御による無人化ラインを構築する構想だ。
シャオミは北京工場で400台超のロボットアームとAIを活用し、電気自動車「SU7」を76秒に1台のペースで生産する。全工程自動化率は91%、核心工程は100%に達する。
企業が自動化を急ぐ背景には、コスト削減と品質向上がある。AI同士が協調しながら問題を解決する仕組みが整えば、人間なら数分かかる判断も数秒で処理できる。将来的には人件費の比重が下がり、AIやロボットの利用料が主要コストになるとの見方も出ている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News