米五輪選手、トランプ氏の「負け犬」烙印受け入れ奮起 ミラノ・コルティナ五輪
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【2月21日 AFP】ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪に出場するフリースタイルスキー男子ハーフパイプの米国代表ハンター・ヘスは20日、ドナルド・トランプ米大統領から「本物の負け犬」との烙印(らくいん)を押されたことで、かえって闘志が湧いたと語った。ヘスは、現在の政治状況の中で米代表として競技することに複雑な思いがあると発言していた。
ヘスは4日、移民摘発および政治的混乱で深刻な緊張を抱える米国を代表することについてどう感じるかと質問されると、「旗(星条旗)を身に着けているからといって、米国で今起きていることのすべてを代表しているわけじゃない」と述べた。
これに対してトランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「ハンター・ヘスという本物の負け犬は、今回の冬季五輪で自分は祖国を代表していないと言っている」と投稿していた。
20日に行われた予選で5位に入り決勝進出を決めたヘスだが、その1本目のランを終えた際に額の前で「L」字のサインをつくって見せた。
この理由について問われたヘスは、「どうやら自分は『負け犬』らしいから」と応じた。
初の五輪出場を果たしたヘスは、このレッテルを逆に受け入れ、騒動がむしろ自分のモチベーションを高めたと語った。
「ここに立つために本当に努力をしてきた。この瞬間のために人生のすべてを犠牲にしてきた。論争に邪魔されるつもりはない。私は米国を愛している。それは何度でも言っても足りない」
一方でヘスは、競技に向けた準備の中で騒動が気を散らす要因になったと認め、「この1週間はかなり大変だった」としつつ、幸いにも家族がそばにいて支えてくれたおかげで乗り越えることができた」と明かした。また、多くの「ヘイト」を受け取った一方で、多くの支援も受けたと述べた。
ヘスは、同日午後に行われた決勝で10位に終わった。(c)AFP