【2月21日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は20日、首都キーウの大統領府でAFPの独占インタビューに応じ、ウクライナはロシアとの戦争に負けておらず、新たな反転攻勢で領土数百平方キロの領土を奪還したと主張した。また、停戦後に派遣される欧州部隊は最前線近くに展開すべきだとの持論を展開した。

ゼレンスキー氏は、ロシアによる全面侵攻開始から4年を迎えるのを前にAFPの独占インタビューに応じた。戦いの帰結、戦闘終結に向けた合意の成否は依然として不透明だ。

ゼレンスキー氏は、「われわれが戦争に負けているとは言えない。正直に言って、われわれは全く負けていない。問題はわれわれが勝てるかどうかだ」「それが問題だ。だが、非常に高くつく問題だ」と語った。

ロシアは、ウクライナ軍が撤退しない場合、東部ドンバス地域(ルハンスク、ドネツク両州)を武力で制圧すると表明しており、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は領土割譲を求める強硬姿勢を崩していない。

ルハンスク州はほぼ全域がロシアに制圧されたが、高度に工業化され要塞(ようさい)化されたドネツク州では、ウクライナが依然として約5分の1を支配している。

ウクライナは、ドンバス地域からの軍撤退を繰り返し否定しており、そのような動きはロシアを勢いづかせるだけだと主張している。

ゼレンスキー氏によると、ウクライナ軍は南部戦線での反転攻勢で領土を奪還している。

ゼレンスキー氏は今回の戦果について、「あまり詳しくは述べないが、きょう、何よりもまずわが軍、つまり国防軍の全兵士をたたえたい。なぜなら、現時点で300平方キロが解放されたからだ」と述べた。

ゼレンスキー氏はいつから20日までの期間を指すのかには具体的に言及せず、AFPはこの主張の真偽を検証できていない。

軍事ブロガーらは、これらの戦果の一部について、ウクライナ政府の要請を受けて、米実業家イーロン・マスク氏が小型衛星による通信サービス「スターリンク」の端末をウクライナの前線全域で全面的に停止させたことが寄与した可能性があると指摘している。

ゼレンスキー氏は、ウクライナ軍がこの状況を利用していると述べる一方、同国軍も停止による混乱に見舞われたことを認めた。

ゼレンスキー氏はまた、停戦後にウクライナに派遣される予定の欧州部隊について、前線近くに配置することを望んでいると述べた。

「われわれは派遣される欧州部隊がもっと前線近くに配置されることを望んでいる。もちろん、誰も最前線に立ちたいとは思っていないだろうが、ウクライナ国民もパートナーがわれわれと共に最前線に立つことを望んでいる」と述べた。(c)AFP