韓国・医学部増員の陰で悲鳴、7割が「教育の質低下」実感…座席も足りない
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【02月21日 KOREA WAVE】韓国政府が今後5年間、医学部定員を年平均668人ずつ増やす方針を決めた中、いわゆる“ダブリング(同時授業)”の当事者である2024・2025年度入学生の約7割が教育の質低下を実感していることが分かった。
NEWSISが入手した「全国医学部24・25年度生 教育環境認識および実態調査総合報告書」によると、回答者の69%(2138人)が講義室不足などの影響で教育の質が下がったと答えた。この調査は昨年11月、全国40の医学部在学生3109人を対象に実施され、教育省に提出された。
既存定員体制を経験した24年度生の方が、より強く質低下を感じていた。24年度生の84%、25年度生の59%が教育の質低下を認識していると回答した。
講義室や座席数の不足も深刻だ。全体の50%(1532人)が座席不足を、57%(1771人)が講義室不足により授業に支障があると答えた。地方私立大学では臨時教室を転用した結果、半数の学生が教員に背を向けて受講せざるを得ない事例や、黒板や電源設備がない空間を専攻講義に使用するケースも確認された。
さらに95%(2954人)は、本科進学後に実習過密、病院の受け入れ限界、インターン枠不足などを懸念している。
チョン・ウンギョン(鄭銀敬)保健福祉相は10日の会見で、2027~2031学年度に計3342人の定員を増やす計画を明らかにした。2027年度490人、2028~2029年度613人、2030~2031年度813人を増員する。
しかし、全国医科大学教授協議会は13日、「休学・復学・留年は教育現場の過密を左右する核心変数だ。定員数だけを見て判断すれば、実際の講義室や実習室でボトルネックが生じる」と指摘した。
同協議会によると、24・25年度生の休学者は1586人、2027年復学予定者は749人に上る。これを反映するだけでも、追加増員なしで政策審議会が想定する上限に迫る可能性があるという。
保護者団体からも懸念の声が上がる。全国医大保護者連合は「ダブリングどころか、三重・四重化が起きた大学もある。本科に入れば十分な実習は難しい」と批判した。
一方、学生の83%(2601人)は「教育環境が改善されれば学校や制度を信頼できる」と回答。政府は講義室や実験・実習室の拡充、教育機材整備を段階的に進める方針を示している。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News