自動車サプライチェーンから見る大湾区の産業補完能力・中国
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【2月26日 People’s Daily】自動車メーカーにとって、部品供給・補完能力は生産効率に直接影響する。
EV車メーカー「小鵬汽車(XPeng)」の広東省(Guangdong)肇慶工場では、周辺に分布する整った産業集積が、企業の加速的な発展を後押ししている。工場から2キロ足らずの場所には、ボディ部品の協力パートナー・広東博俊汽車零部件が立地している。
Xpengのサプライチェーン担当副総裁・劉永傑(Liu Yongjie)氏は「2023年3月、新型モデルの肇慶工場での生産計画が持ち上がった時「博俊」は迅速に対応し、Xpengに近接する場所での工場建設を決断した。それから半年足らずで量産に成功し、安定供給を実現した」と紹介する。
この車種だけで「博俊」は累計20万セットのボディ部品を供給しているという。劉氏は「生産ラインの需要が差し迫っている時は、30分以内に届けることも可能だ。Xpengの広州生産拠点に配送しても、わずか1時間半しかかからない」と評価している。
「工場との距離が近いため、需要への即時対応が容易で、製品供給は通常当日中に実現できる」と話すのはXpengへの車載ランプ供給メーカー「広東嘉利車灯(Guangdong Jiali Automotive Lamp)」の辛永華(Xin Yonghua)氏だ。
現在、Xpeng肇慶工場が居を構える「肇慶ハイテク産業開発区」には、100社を超える新エネルギー車および自動車部品関連企業が集積し、完成車、主要部品、カーエレクトロニクス、自動車安全技術、軽量化技術、充電設備、アフターマーケットまで、幅広く発展する新たな産業構造が形成されつつある。まさに「1万ムー(約667ヘクタール)の土地に1000億元(約2兆2140億円)」の規模の新エネルギー自動車産業クラスターが、その輪郭を現し始めている。
新エネルギー車にとって「EV化」は「前半戦」で、スマート・コネクティッドカー技術が「後半戦」を担う。自動運転時代に入り、サプライチェーンの重心は、従来の部品からソフトウェア、人工知能、技術イノベーション・エコシステムへと移行しつつある。
「上の階と下の階が、そのまま上流と下流。産業パークが、そのままサプライチェーン」、25年8月「小鵬科技園」が広州市天河智慧城に完成し、スマート・コネクティッドカーおよび新エネルギー車関連企業59社が集積した。
広州致远電子(Guangzhou ZHIYUAN Electronics)の胡建(Hu Jian)常務副総経理は「Xpengのソフトウェアサプライヤーとして天河智慧城に入居した後、当社の試験装置と解析ソフトウェアは、新エネルギー車の研究開発の全プロセスに深く関与できるようになり、自動車メーカーとの一体化がより進んだ」と語る。
「広東・香港・マカオ大湾区」全体を見渡せば、強大な産業クラスター効果、先進的な充電インフラ整備、先見性のある政策支援システムが相まって、極めて競争力の高い自動車産業エコシステムを構築している。また香港は国際金融、貿易、海運のハブとして、産業の高付加価値サービス分野や国際化の推進において重要な役割を果たしている。
広東省工業情報化庁の責任者によれば、現在広東省には、比亜迪汽車(BYD)、広州汽車集団(Guangzhou Automobile Group)、Xpengといった完成車の主要企業が存在するだけでなく、華為技術(ファーウェイ、Huawei)、粤芯半導体(Yuexin Semiconductor)、因湃電池(Inpai Battery)などの重要部品メーカーも育成・誘致され、電池、モーター、電子制御システム、さらにはスマートコックピットや自動運転ソリューションなどの分野でも強力な実力を有している。
広東省は、完成車製造、「三電(電池、モーター、電子制御)、自動運転、充電設備などの各分野をカバーする完全な産業チェーンを形成しており、自律制御能力を持つ自動車製造の実力は着実に向上し続けている。(c)People’s Daily /AFPBB News