W杯ファンに紛れ麻薬組織入り目指すコロンビア人、メキシコ当局が懸念
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【2月20日 AFP】メキシコ当局は、地元の麻薬組織(カルテル)とつながりのあるコロンビア人が2026年サッカーW杯北中米大会を利用して入国するのを阻止しようとしていると、開催都市の一つであるハリスコ州の治安当局者が19日、AFPに明かした。
同州の戦略治安統括ロベルト・アラルコン氏は、コロンビア軍の元兵士や元ゲリラ戦闘員が麻薬カルテルに加わる傾向が強まっていると指摘し、「彼らはカルテルにリクルートされるために来ている」と述べた。
アラルコン氏によると、治安当局はすでに「滞在目的を証明できなかった」複数のコロンビア人を入国させず送還しており、W杯開幕が近づくにつれてそういった人物たちが観光旅行パッケージを利用してハリスコ州に入ろうとする可能性を警告した。
外国人元戦闘員の関与は近年増加しており、カルテルや民兵組織、軍隊が、コロンビアの長年にわたる内戦で培われた軍事訓練と経験を持つ人材を求めているという。
専門家によれば、コロンビア革命軍(FARC)の武装解除や、コロンビア政府の軍事予算縮小により、元戦闘員が仕事を求めて国外へ流出し、メキシコの犯罪組織にも加わるようになったという。
ハリスコ州の州都グアダラハラは、6月に開幕するW杯の試合に向け、2000台以上の監視カメラや無人機(ドローン)、対無人機部隊、さらに上空と地上の部隊を投入して警備の準備を進めている。
同市は、モンテレイやメキシコ市など他の都市に比べ、失踪者やカルテルが遺体を隠す「秘密墓地」の数が著しく多い地域でもある。(c)AFP